[PR]

 埼玉県警所沢署の男性巡査(29)が勤務中に飲酒した後、そのままバイクに乗って速度取り締まりの検問に向かったとして、県警は10日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで巡査を書類送検し、発表した。監察官室は同日、巡査を懲戒免職処分とした。

 監察官室などによると、巡査は8月5日、所沢署管内の交番で勤務中に酒を飲み、同日午後8時15分ごろ、検問の現場に交番のバイクを運転して向かった疑いがある。検問場所に着いた巡査の息が酒臭いことに他の署員が気づき、呼気検査をしたところ、基準値を上回るアルコール分が検出されたという。

 県警によると、巡査は出勤途中に缶チューハイを3本購入し飲酒。夕方以降も交番や所沢署内のトイレ内で飲み、検問場所に到着後も飲んだうえで、他の署員と速度超過などを取り締まっていた。県警の調べに巡査は「7月ごろから仕事中に酒を飲むようになった。酒を飲まないと仕事ができなくなった。制汗スプレーなどで臭いをごまかしてきた」などと話しているという。