2014年10月10日10時09分
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を毀損(きそん)したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長(48)の手記が、同紙の10日付朝刊に掲載された。
この中で、加藤前支局長はソウル中央地検による取り調べの様子を描写。「検事は、私が記事で用いた『混迷』『不穏』『レームダック化』などの言葉を取り上げ、その使い方から誹謗(ひぼう)の意図を導き出そうと必死だった」と指摘した。
また、「(セウォル号事故当日の)大統領の所在問題が(韓国内で)タブー視されているのに、それを書いたことをどう考えるか」と検事に問われたことも紹介した。国のトップの動静が「タブー」になることに「強い違和感を覚えた」としたうえで、「禁忌に触れた者は絶対に許さないという政権の意思を如実に示す発言だった」と批判した。
加藤前支局長は10月1日付で東京本社への異動が決まっていたが、出国禁止措置が続いている。
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朝日新聞国際報道部
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