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「自撮り」画像は宝の山―マーケティング分析に利用する新興企業

2014 年 10 月 10 日 11:55 JST

 インスタグラム(Instagram)、フリッカー(Flickr)、ピンタレスト(Pinterest)といった人気のある写真・動画共有サイトのユーザーの大半は、自分たちの休暇の画像が公に共有された場合、誰でも閲覧できるということを承知している。

 しかしそんな彼らも、新興のデジタルマーケティング会社の一群がこうした画像を検索し、スキャンし、保存し、再利用していると知って驚くかもしれない。その狙いは、大手ブランド広告主のために知恵を生み出すことにある。

 ディットー・ラブズのような一部の画像解析サービス会社は、ソフトウエアを使って大量の画像――例えばコカ・コーラ缶を持っている誰かの画像――をスキャンしている。その狙いは、撮影されている商品ロゴが何であるか特定し、画像の中の人物が微笑んでいるかどうか、そしてその画像のシーン(背景)にある意味合いを解明することだ。解析されたデータによって、マーケティング業者はターゲティング広告を送ったり、市場調査を実施したりできる。

 画像共有サイトを専門にマーケティング・分析事業を行うピコラなどは、自社サーバーに画像を何カ月間も保存している。企業のマーケティング担当者などに対し、何がトレンドになっているのか教えるためだ。しかし一部には、画像共有サイトが設けている画像保存に関する緩いルールに抵触し...