きょう高木健一弁護士から名誉毀損の訴状が来た。その根拠は、私の「慰安婦を食い物にする高木健一弁護士」という記事だ。ここで私が書いたことは、彼が韓国からインドネシアまで行って原告を募集したという周知の事実である。1996年の「朝まで生テレビ」で、藤岡信勝氏に面と向かって証拠を突きつけられ、高木は反論できなかった(奇妙な字幕があとからついた)。

くわしいことは書けないが、プロの訴訟とは思えないほどお粗末だ。そもそもこれはブログ記事なのだから、彼が「誤りがあるので訂正しろ」といえば訂正できる。あの上杉隆でさえ、そういう内容証明を出してから訴訟を起こした。それが今度は、反論も訂正要求もしないで、いきなり本訴だ。

高木は苦しまぎれに、西岡力氏などあちこちに訴訟を乱発しているようだ。自慢じゃないが、私は名誉毀損訴訟は慣れているし、今まですべて勝っている。内容証明も、NHKの海老沢会長や野中広務氏からもらったが、私が反論して終わりだった。NHKにいたころも脅迫されたことがあるが、上司は「訴訟を起こされることは問題じゃない。抗弁できないことをしていなければ、名誉毀損訴訟はジャーナリストの勲章だ」といっていた。

上杉や高木のように自分の気に入らない意見を圧殺するために行なう訴訟を、SLAPP訴訟と呼ぶ。最近では、烏賀陽弘道氏がオリコンから起こされた訴訟があるが、オリコン側が実質的に敗訴した。

この記事の本当の主人公は、福島みずほである。彼女が高木と一緒に慰安婦訴訟の原告を募集し、NHKなどの報道機関に売り込み、日本政府と韓国政府が和解したあとも国会で質問させたりして騒ぎを大きくしたことは、石原信雄氏が証言している。彼女は最重要証人なので出廷を申請し、国会の代わりに私が法廷で事実関係を問いただしたい。