蔵王火山活動 避難対策など検討へ
初の解説情報が出された蔵王山(蔵王連峰)の火山活動に関し、宮城、山形両県と山麓の6市町は今月中に連絡会議を開き、観光客や登山客への情報提供、避難対策などの検討を始める。
両県と白石、山形、上山3市と蔵王、七ケ宿、川崎3町が参加する。両県は早ければ来年度にも「火山防災協議会」を設置し、避難計画の検討などに乗り出す予定で、連絡会議は協議会に先駆けた情報交換の場とする。
宮城県は近く、噴火口と想定される「お釜」の約1キロ圏内に、注意を呼び掛ける看板を地元自治体と設置する方針。お釜近くのレストハウスや刈田岳、熊野岳の避難小屋には今月中にヘルメットや飲料水を配備する。
山形県は山形、上山両市に避難場所などの情報提供を要請した。山形市は蔵王温泉地区などの624世帯に対し、回覧板などで周知を図る。
蔵王温泉(山形市)の旅館従業員は「御嶽山の失敗に学んでほしい」と安全対策を求め、蔵王ロープウェイ(同)の担当者は「風評被害が怖い。危険性ばかりをあおってほしくない」と懸念した。
2014年10月10日金曜日