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   ★カテゴリー「クルーグマンマクロ経済学」より、同書の要約集に飛べます。

2014-10-10

[][]バーナンキの長期停滞論批判 バーナンキの長期停滞論批判を含むブックマーク

 ちょっとおもしろかったのでメモ。

バーナンキ前FRB議長、サマーズ・ピケティ両氏なで斬り

http://www.nikkei.com/markets/column/ws.aspx?g=DGXLMSFK09H18_09102014000000&df=1

 サマーズ氏によれば、米経済金融危機に先立つ2000年代前半に、すでに長期の停滞に入っていた。住宅バブル期ですら経済の過熱やインフレが起きなかったのは、その何よりの証拠だという。人口の伸びの鈍化などで米国内での投資機会が減り、米経済が十分な需要を生み出せなくなったのが停滞の原因だと説いている。

 その結果、米国では完全雇用は難しくなり、政策金利の適正水準もマイナス圏に落ち込んだとサマーズ氏は指摘。インフラ投資などの積極的な財政支出とともに、緩めの金融政策を長く続け、若干のバブルも容認すべきだとの対応策を訴えている。

 これに対し、バーナンキ前議長はまず「雇用完全雇用へと近づいている」と反論。1年近く前にサマーズ氏が提示した説が、悲観的すぎたとの見方を示した。

 その上で、前議長は2000年代に米経済の成長が鈍った原因について新説を唱えた。“犯人”はサマーズ氏の指摘する投資機会の減少などでなく、ずばり貿易赤字だという。

 このバーナンキ説によれば、他国が対ドルでの通貨安政策をとったことなどから、2000年前半に米貿易赤字は米国内総生産(GDP)の約6%に達し、「米家計や企業からの需要が国外にシフトした」。これこそが、米国内の需要低迷と低成長の根源だったとの見方を示した。

 ただ、シェール革命を受けたここ10年ほどの米国産原油や天然ガスの増産などもあり、貿易赤字は減少傾向。「長い目で問題を解決する助けになるはずだ」とバーナンキ前議長は述べた。

 貿易赤字がいわゆる「長期停滞」の原因というのは、なるほど、あまり聞かない仮説だ。それとも私が知らないだけでメジャーな話なのかな?

 どうでもいいけど、この仮説と以前バーナンキが推していたグローバル・インバランス説との関係はどうなんでしょうね。

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