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香港の抗議活動 米議会「支持強化を」10月10日 9時24分
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アメリカ議会の中国特別委員会は、最新の年次報告書の中で、香港で続く民主的な選挙を求める抗議活動に触れ、中国政府のこれまでの対応に懸念を示すとともに、アメリカ政府に対し、中国側との会談でこの問題を取り上げるなどして、香港の民主選挙への支持を一段と強めるよう求めています。
中国の人権状況などを調査するアメリカ議会の中国特別委員会は9日、2014年の年次報告書を公表しました。
この中で、香港で学生を中心とした市民が民主的な選挙を求めて続けている抗議活動に触れ、香港の憲法に当たる「基本法」は直接選挙の実施を規定していると指摘しています。
そのうえで、「中国政府と香港政府の高官の発言によって選挙が制限されるという懸念が強まっている」とするとともに、香港では政府などの圧力によって報道の自由も脅かされているとしています。そして、アメリカ政府と議会は、香港の問題について、中国政府や香港政府の高官との会談で取り上げたり、声明を出したりして、香港の民主選挙への支持を一段と強めるよう求めています。
香港で続く抗議活動についてオバマ大統領は今月、ワシントンを訪れた中国の王毅外相に対し、「アメリカは、直接選挙と香港住民の願いを一貫して支持する」と述べるとともに事態の平和的な解決を求めており、来月予定されている米中首脳会談で、この問題をどのように取り上げるのかが、焦点となっています。