Shure といえば、世界的なマイクメーカーであるとともに、レコードカートリッジなども作る音響機器メーカー。かつて iPod 人気の高まりにともない、ステージ用モニターイヤホンが iPod 向けとしても注目され、広く一般にも知られるようになりました。モニターイヤホンのコードを耳たぶに引っ掛けるそのスタイルは「Shure掛け」とも呼ばれています。
6月に発売した SE112 は実売5000円台と、それまで Shure のエントリーモデルとされた SE215 の半分ほど。もちろんその音はSE215には届かないものの、解像度の高さやバランスの良さなどから「価格以上の音質」という評価を得ていました。
Shure が新たに発表した SE112m+ は、SE112 のコードにインラインのリモコンマイクを採用したモデル。リモコンマイクでは、曲操作や音量調節、電話応答が可能です。
対応機種はiPhone、iPod touch(第2-第5世代)、iPod classic, iPod nano (第4-第7世代)、iPod shuffle(第1-4第世代)。iPadでも使えます。
ステージモニター用イヤホンの特徴であり、SE112 も引き継ぐ高い遮音性は、付属の「ソフト・フレックス・イヤパッド」による効果。3サイズが付属し、耳の大きさに合わせて使用すれば周囲騒音を最大で37dB低減します。
主な仕様は、シングルダイナミック型の「MicroDriver」搭載、再生周波数帯域は25Hz~17kHz。感度は105dB、インピーダンス 16Ω。ケーブル長さは127cm、交換はできません。
発売日は10月23日。オープン価格ですが、予想実売価格は税抜き6480円前後。
なお、SE112 /SE112m+ は普通のイヤホンのようにコードを下向きにして着用できますが、ロゴマークの向きとイヤーノズルの角度を考えると、やはり Shure 掛けで着用するのが正解のようです。