2014年10月9日23時20分
大西洋クロマグロの漁獲規制を決める大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の科学委員会が、最大漁場の東大西洋・地中海の漁獲枠を1万トン程度増やせるとの報告書をまとめた。資源が回復したためで、2015年から日本の漁獲枠も増える見通し。
11月にイタリアで開くICCAT年次会合で、15年の漁獲枠を決める。14年の漁獲枠は1万3400トンで、増やすことで一致すれば2年ぶりとなる。日本は、今の割当量1139トン(8・5%)に見合う増加分を求める考え。報告書は「段階的に引き上げるべきだ」とも指摘しているため、どの程度増えるかが交渉の焦点だ。
すしネタで人気の大西洋クロマグロは、海外からの輸入分を含め、半分以上が日本で消費されている。漁獲枠が増えれば、大西洋以外のマグロの漁獲量に左右されるものの、一定程度の値下がりが期待できそうだ。
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