田中美保
2014年10月9日23時41分
7~9月期の国内総生産(GDP)について、民間エコノミスト42人が予想する実質成長率の平均値は年率換算で前期比プラス3・66%と、9月上旬の前回予想のプラス4・01%から下方修正された。日本経済研究センターが9日発表した。夏場の天候不順や消費増税後の買い控えが長引き、個人消費が伸び悩んだためだ。
消費税が8%に上がった後の4~6月期のGDPは、駆け込み需要の反動で前期比年率マイナス7・1%と大きく落ち込んだ。7~9月期はプラスに転じると予想されている。
今回下方修正した主な要因は、個人消費をはじめ8月の経済指標がふるわなかったからだ。8月の家計調査では、2人以上の世帯が使ったお金は、実質で前年同月比4・7%減った。4月以降、5カ月続けての減少だ。8月の鉱工業生産指数も前月比1・5%減だった。
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