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ノーベル平和賞 今夜発表へ
10月10日 8時24分

ノーベル平和賞 今夜発表へ
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ことしのノーベル平和賞は、日本時間の10日夜、ノルウェーで発表され、過去最多となる278の個人と団体が候補として推薦されるなか、平和賞の行方に注目が集まっています。

ことしのノーベル平和賞は、日本時間の10日午後6時ごろ、ノルウェーの首都オスロでノーベル委員会が発表する予定です。
毎年、平和賞の予想を行っている地元の研究所は、5つの受賞候補を挙げており、女性や子どもたちが教育を受ける権利を訴えているパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんなどを紹介しています。
このうち最有力の候補には、紛争の予防を目指す平和賞の趣旨にふさわしいとして戦争放棄をうたった憲法9条を持つ日本国民を挙げていて、平和賞に選ばれれば、日本としては、40年前に受賞した元総理大臣の佐藤栄作氏以来となります。
ただ、研究所の予想が過去10年で的中したのは1回だけです。
一方、イギリスのブックメーカーでは、貧しい人々の救済を掲げるローマ法王のフランシスコ法王が最も人気が高く、次いでアフリカ中部のコンゴ民主共和国で、紛争に巻き込まれて暴力を受けた女性に治療や心のケアを続けてきた医師のデニス・ムクウェジ氏となっています。
ことしはノーベル委員会に過去最多となる278の個人と団体が候補として推薦されており、平和賞の行方に注目が集まっています。

選考過程と最近の受賞

ノーベル平和賞は、ノルウェーの議会に任命されたノーベル委員会の5人の委員が選考を行います。
前の年の9月に候補者の推薦を受け付けることから始まり、推薦人の資格を持つのは、各国の閣僚や議員、大学教授や過去の平和賞の受賞者などで、自薦は認められていません。
推薦は2月1日に締め切られ、委員は、専門家の意見を参考にしながら審議を重ね、10月、委員による多数決で受賞者を決定して、その日のうちに発表します。
ノーベル委員会によりますと、ことしは過去最多となる278の個人と団体が推薦されたということです。
平和賞はこれまで、紛争地域での調停活動や人道支援など、地道な活動を続けてきた人たちに数多く贈られてきましたが、最近では、その年の世界情勢を反映し政治的なメッセージを込めて選んだとみられるケースが続いています。
おととしは、ギリシャの信用不安問題をきっかけに大きく揺れていたEU=ヨーロッパ連合が選ばれ、困難な状況のなかでも発足当初の理念を失わずに統合を進めてほしいというメッセージが込められていたとみられています。
また、去年受賞したOPCW=化学兵器禁止機関は、内戦が続くシリアで化学兵器の廃棄に向けた査察を始めたばかりだっただけに廃棄作業を後押しする動きとして受け止められました。

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