素直じゃない性格は誰のせい? 脳科学を知ればわかる「素直になれない理由」【黒川伊保子】
自分の性格が素直ではないと思っている人は多いかも。そういう人にとって、素直になれないというのは悩みのひとつである可能性も。たとえば、彼氏に「素直じゃないね」なんて言われたら、かわいげがないと言われたような気がして、ちょっと残念に思ってしまいますね。

素直ではない性格だと思っている人は、もしかすると子どもの頃からそう言われてきていませんか。親は素直な子どもに育ってほしいと思いがち。でも、言うことを聞かず、口答えする子どもも多いものです。
脳科学者の黒川伊保子先生は、子どもが言うことを聞かない、どうすれば素直になるか、と聞かれると、まず言うことを聞かない、その“言うこと”が何かを尋ねるそう。それはたいてい「勉強しなさい」「片付けなさい」「早くしなさい」といういきなりの命令形。
黒川先生によると、いきなりの命令を素直に受け入れることは脳には難しいそう。それは、生体としてかなり危険な行為になるから。たとえ身近な存在(親など)であっても、別の個体である以上、利害が反することもあるので、自分の身を守るために、脳は反射的に警戒するというわけ。
ですから、命令をするのなら、そのまえにしっかりとした脳への動機づけが必要なのだとか。なぜ勉強や片付けをいなければいけないのか、それを説明しなければいけないということですね。それがないから、子どもは素直に言うことが聞けないのです。
そう言われれば、納得がいきませんか。素直に言うことが聞けなかったのは、いきなり命令形で言われたからだったかもしれません。
例えば、恋人から「髪型、変えたら? 伸ばせよ」と言われたら、私の勝手でしょと思ってしまいそうです。でも、「俺はロングヘアが好きだな。伸ばしたら似合うと思うから伸ばしたらどう?」と動機づけしてもらえたら、ちょっと伸ばしてもいいかなと思えますよね。
私は素直な性格じゃないんだと思い込んだり、ましてやそれをコンプレックスに感じる必要はなし。それは脳の自然な反応なのですから。
そんな脳の働きや、それによる身近な人との関係性をわかりやすく解説した、黒川先生の『家族脳 親心と子心はなぜこうも厄介なのか』を読めば、親とどうも上手くいかない理由がわかってくるかも。
性格のせいと思っていたことが、脳の働きが原因だとわかれば対処の仕方もあるはず。脳の働きを知ることで、人間関係をよりスムーズにしたいものです。
まとめ:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
毎週金曜更新
素直ではない性格だと思っている人は、もしかすると子どもの頃からそう言われてきていませんか。親は素直な子どもに育ってほしいと思いがち。でも、言うことを聞かず、口答えする子どもも多いものです。
脳科学者の黒川伊保子先生は、子どもが言うことを聞かない、どうすれば素直になるか、と聞かれると、まず言うことを聞かない、その“言うこと”が何かを尋ねるそう。それはたいてい「勉強しなさい」「片付けなさい」「早くしなさい」といういきなりの命令形。
黒川先生によると、いきなりの命令を素直に受け入れることは脳には難しいそう。それは、生体としてかなり危険な行為になるから。たとえ身近な存在(親など)であっても、別の個体である以上、利害が反することもあるので、自分の身を守るために、脳は反射的に警戒するというわけ。
ですから、命令をするのなら、そのまえにしっかりとした脳への動機づけが必要なのだとか。なぜ勉強や片付けをいなければいけないのか、それを説明しなければいけないということですね。それがないから、子どもは素直に言うことが聞けないのです。
そう言われれば、納得がいきませんか。素直に言うことが聞けなかったのは、いきなり命令形で言われたからだったかもしれません。
例えば、恋人から「髪型、変えたら? 伸ばせよ」と言われたら、私の勝手でしょと思ってしまいそうです。でも、「俺はロングヘアが好きだな。伸ばしたら似合うと思うから伸ばしたらどう?」と動機づけしてもらえたら、ちょっと伸ばしてもいいかなと思えますよね。
私は素直な性格じゃないんだと思い込んだり、ましてやそれをコンプレックスに感じる必要はなし。それは脳の自然な反応なのですから。
そんな脳の働きや、それによる身近な人との関係性をわかりやすく解説した、黒川先生の『家族脳 親心と子心はなぜこうも厄介なのか』を読めば、親とどうも上手くいかない理由がわかってくるかも。
性格のせいと思っていたことが、脳の働きが原因だとわかれば対処の仕方もあるはず。脳の働きを知ることで、人間関係をよりスムーズにしたいものです。
まとめ:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
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