明日へ 2014知事選
候補者の第一声
●内堀雅雄氏 災害復興必ずやる
福島市のJR福島駅近くで最初の遊説マイクを握った前副知事の内堀雅雄氏(50)。「原子力災害からの復興を必ずやる」と声を張り上げた。
市街地の歩道を埋めた聴衆はスーツ姿が目立った。相乗りで支援する自民党や民主党の国会議員に加え、県議や市町村議たちが勢ぞろいした。
副知事として佐藤雄平知事を支えてきたが、「まだまだ復興を成しとげたとは到底いえない」と語った。除染や中間貯蔵施設の建設問題、県民の健康管理、風評被害の払拭(ふっしょく)といった課題を並べ、「何よりも苦しんでいる避難地域の復興を成しとげる」と拳を振り上げて訴えた。
東京電力福島第一原発の汚染水対策と、県内の全原発の廃炉は「復興の大前提」と位置づけた。「現場主義を貫き、県内各地に足を運ぶ。行動力を見ていただきたい」と求めた。
●井戸川克隆氏 復興の前に救済を
前双葉町長の井戸川克隆氏(68)は福島市飯坂町の仮設住宅で第一声を上げた。双葉町から避難するお年寄りが多い場所だ。待ち構えた約20人と握手を交わし、「多くの被害者、隠れている被害者のために声を上げていきたい」と訴えた。
東京電力福島第一原発事故から3年半。支持者に向け「心や地域のコミュニティーすべてが壊されたが、なんら前進しない。このもどかしさにずっと耐えてきた」と語りかけ、「事故が終わってないことは、仮設住宅があることが証明している」と話した。
県の風評被害への取り組みも批判。「県が安全の宣伝をしているのは大変な誤りだ。安全な環境を誰が証明したか」と疑問を投げかけた。そのうえで、「『復興』という前に、救済を待っている多くの県民がいることに気づかなければならない」と力を込めた。
●熊坂義裕氏 原発「ノー」を貫く
福島市の選挙事務所であった熊坂義裕氏(62)の第一声には百人以上の聴衆が集まった。スーツ姿は少なく、半数以上が女性。市長を3期務めた岩手県宮古市からは、山本正徳・現市長も応援に駆けつけた。
演説では「医療、福祉、介護をしっかりやっていきたい。自分は医療福祉の専門家。子育て支援の様々な政策をつくってきた」と首長としての政治経験をアピール。一方で、「私は福島で生まれ育ち、福島の土にかえる人間だ。県民一人一人に寄り添う、戦う知事になる」とも語り、福島出身であることも織り込んだ。
原発政策ではひときわ声の調子を上げた。「県内の原発廃炉は当たり前。他県の原発にノーと言わないならば何のための福島県人か」。県外を含めた原発再稼働や原発輸出に反対する考えを示し、「福島県を全てクリーンエネルギーに変えていきたい」と訴えた。
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