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インドネシアの洞窟壁画 世界最古の可能性
10月10日 7時31分

インドネシアのスラウェシ島にある洞窟壁画が、少なくともおよそ4万年前に描かれたとする調査結果がまとまり、最も古いとされてきたスペインの洞窟壁画とほぼ同年代か、それ以前に描かれた世界最古の可能性があるとして注目されています。

インドネシアのスラウェシ島では、1950年代以降、複数の洞窟から、赤い顔料を吹きつけて描かれた手形や、動物の壁画が見つかっていて、古くても1万年前ごろに描かれたものと考えられてきました。
この洞窟壁画について、オーストラリアとインドネシアの研究チームが、調査結果をまとめ、このほどイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。
それによりますと、研究チームが7つの洞窟の14の壁画について表面を覆う鉱物を詳しく調べて年代を測定したところ、一部の壁画は少なくとも3万9900年前に描かれたことが確認できたということです。
これまで、最も古い洞窟壁画はスペイン北部で見つかったおよそ4万800年前のものとされてきましたが、研究チームは、スラウェシ島の壁画はほぼ同年代か、それ以前に描かれた世界最古の可能性があるとしています。
今回の発見は、洞窟壁画がヨーロッパで初めに誕生したとする通説に再考を促すもので、各国の研究者からも注目が集まっています。

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