http://anond.hatelabo.jp/20141009215838
初恋の後は、数年間病気で寝込んだのと、年頃で自我をこじらせて女の子から遠ざかっていた。
とはいえ、女性には興味があったので、大学に入ってからは当時普及し始めたばかりの出会い系をやるようになった。
同世代には全く関心がなかった。
テレホーダイで遅々として進まない通信環境では写真のアップロード/ダウンロードすらままならず、頼りになるのはテキストのみ。
掲示板に書き連ねられたテキストを元に、この人はダメ、この人は良さそうだと想像で選んでメールを送った。
しかし、当時のネット人口は男9:女1という有様で、ネットで自分は女だと言うだけで「ネカマ」のレッテルを貼られる時代だった。
当然、出会い系でも女であるというだけで毎日数百のメールが飛び込んでくるような状況だ。
その数百の競争率を生き残って読んでもらい、返信をもらい、それを繰り返す、というのをマスターするために試行錯誤を繰り返した。
若く、カネもなく、セックスも下手で(当時は自覚がなかったが)、ルックスも普通の自分には、恋愛経験の豊富な女性に相手してもらうには、「工夫」しかないと考えた。
いかに自分に興味を持ってもらうか。いかに自分が相手の女性に興味を持っているか。そして、自分は怪しい人ではないことを伝えられるか。
メールの文章でこれらが表現できれば、少なくとも会ってもらうことはできる。
自分にとって、これは極めてフェアな戦いだと思えた。
実際に徐々にメールの返信率が増え、やり取りが続き、会うことができるようになっていった。
ただ、出会い系の黎明期はメンヘラの巣窟でもあり(自分は「地雷」と呼んでいた)、
そうした人々を避けるための極めて鋭敏な察知能力が必要とされた。
当時の「メンヘラ」は、いま Twitter などでカジュアルに自称されるような「メンヘラ」ではなく、普通に境界例(ボーダー)の女性が跋扈するような状態だった。
彼女たちの破壊力は「致命」的であり、当時2ちゃんねるで盛り上がっていた出会い系の情報交換の板では、何人もの戦士たちが散っていくのを目撃した。
何人かのお姉さんに相手してもらう中で、特に印象的だったのが一回り上の女性で、彼女は作家だった。
どうやら年下の男を食うのが趣味だったようで、恋愛というよりは「食われた」感じがした。
初めて会ったときは正直無理かな、とも思ったのだけど、食われてみると、簡単に年上の女の色香に狂ってしまった。
30代半ば以降の女性の性欲は、(解放されれば)男子高校生と同程度である。
相手も時間が自由になる職業だったので、ただひたすらやりまくった。
ある意味でこの時期は自分にとって「性のブートキャンプ」であり、彼女は自分にとっての鬼軍曹だった。
クンニが下手だ、手マンが痛い、キスがダメ、と言われ、ひたすら練習させられた。
そんな日々を過ごす中で、自分ではかなり向上した気になっていたが、やはり30代の女性を満足させるには至っていなかった。
クリスマスにサプライズでプレゼント片手に家に行ったら、玄関に男物の靴があった。
部屋には入れてもらえなかった。
圧倒的な敗北感とともに、セックスが下手だと女の子は繋ぎ止められないんだ、と痛感した。
その女性とはそれっきりで、後で自分が彼女が出版したエッセイに登場していることを知った。
(たぶん続く)
娘が生まれる。 ふと、これまでの女性遍歴を振り返ってみたくなった。 自分しか読まない日記だとつまらないので、増田に書いてみる。 セックスした女性の数は正確には覚えていな...
http://anond.hatelabo.jp/20141009215838 初体験の後は、数年間病気で寝込んだのと、年頃で自我をこじらせて女の子から遠ざかっていた。 とはいえ、女性には興味があったので、大学に入ってか...
これ、めっちゃおもしろいのでぜひ続けてください! 目の前の女性を大切にするとモテるって至言だと思う。
当時2ちゃんねるで盛り上がっていた とあるけど、2ちゃんねる開設は1999年。当時は ネット人口は男9:女1という有様 なわけない。若い世代には男女問わずネットが普及しつつあっ...
毎日の創作バカwwww