この夏、Yahoo様にて約1ヶ月に渡りアプリプロモーションの為のインハウス動画製作の研修をさせていただくという、貴重な機会をいただきました。
研修のレポートをYahoo様の公式ブログでご紹介いただきました
プロモーションを目的とした動画を、自社内のリソースで製作するインハウス動画製作を選択する企業が近年増えており、インハウス動画製作の事例・使いどころなど紹介してみます。
- 映像の自主制作
- Mobile and DesignではStaccalをはじめとしたアプリのプロモーションに動画を活用しており、映像を自主制作しています。
従来、映像製作は非常に高価な機材を必要とするクリエイティブだったのですが、2008年に登場したCanonのEOS-5D MarkIIという一眼レフカメラにより、高品質な映像が非常に身近なものになりました。
EOS-5Dが画期的だったのは、スチルのみに使っていたフルサイズのCMOSセンサーで動画撮影を可能にしてしまった点で、これは映像で使われているスーパー35mmというセンサーを遥かに上回るサイズだった為、世間をアッと言わせる事になりました。
編集用の機材も一般的なPCと、Adobe PremiereやApple Final Cut Proなどのソフトウェアを使い、低予算で高精細な映像を製作する事が出来ます。
こうしたチャンスを活用し、Mobile and DesignではStaccalのプロモーションとして動画を自主制作し幅広いユーザーに認知してもらう事に取り組んで来ました。
アプリのプロモーション動画の作り方 (前編)
アプリのプロモーション動画の作り方 (中編) - インハウス映像製作という選択肢
- もちろん機材さえあればTVCM並みの映像が作れてしまうなどという訳はなく、映像のプロフェッショナルが製作した作品とは比べるまでもありません。
しかし近年、自社のリソースで映像を製作する企業が海外で多く見られるようになり、インハウス動画製作に取り組んでいる代表的な企業を幾つか紹介します。
Evernote
Evernoteは非常に多くの動画を製作・活用しており、EvernoteのYoutubeチャンネルでは200本近くの動画が公開されています。
動画の内容は、製品紹介、活用事例、インタビューに大別されており、非常に高い頻度で動画が製作・公開されています。特にアプリのアップデートなどのタイミングで新機能の紹介の動画を製作したりと、インハウス動画の軽いフットワークを活かしています。
Airbnb
Airbnbも自社内チームで動画製作を行っている事が知られておりYoutubeチャンネルにある300本近くの動画のほとんどがインハウス製作だと言われています。
DELL
DELLはYoutubeチャンネルの動画数がなんと2000本を超えており、早くからインハウス動画製作に取り組んでいる事で有名です。
- インハウス動画製作のメリット
- プロフェッショナルが製作した映像作品には敵わないものの、自社で映像を製作するメリットとしてどのようなものがあるか挙げてみます。
・低予算で製作が可能
・映像製作のノウハウが蓄積できる
・イメージを反映させやすい
・プロダクトへのフィードバック
・短いサイクルでの情報発信が可能
などが考えられます。
映像専門の制作会社が製作した映像とはやはり比べるまでもないので、使い分ける事が重要です。
例えば大々的なプロモーションの為にTVCMクオリティの映像が必要な場合は制作会社に依頼し、プロダクトのアップデート情報やTIPSなど、細かいサイクルでユーザーとコミュニケーションをする用途にはインハウス動画、といったそれぞれの長所を活かした使い分けが有効でしょう。 - アプリ製作と並行して動画製作
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Mobile and Designではアプリの製作と並行して動画のプロット製作を行っています。
開発途中のアプリでもいいので実際にアプリの画面を使ってテスト撮影を行い、プロモーション映像として見映えのする画が撮れるか、ユーザーに対して伝えたいメッセージが明確になっているかを早期に検証しています。
プロモーションの映像としての完成イメージを早い段階でテストする事によってアプリの完成像を早期に固め、開発にフィードバックする事にインハウス動画製作をメリットとして活用しています。
動画製作に関して何かご相談などありましたら、お気軽にお声掛け下さい!