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IMF専務理事 世界経済の成長“不十分”
10月10日 6時21分

IMF専務理事 世界経済の成長“不十分”
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IMF=国際通貨基金のラガルド専務理事は、ユーロ圏の停滞や日本の伸び悩みなどによって世界経済は期待を下回る不十分な成長にとどまっていると懸念を示し、金融・財政政策を通じて、新たな成長のきっかけを作り出す必要があるという考えを強調しました。

IMFのラガルド専務理事はG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議やIMFと世界銀行の年次総会など一連の会議の開幕にあたって9日、ワシントンで会見しました。
この中で、ラガルド専務理事は世界経済の現状について、消費税率引き上げ後の日本経済の伸び悩みや、ユーロ圏の停滞などで不透明感が出ていると指摘し、中でもユーロ圏について「景気後退に陥る潜在的なリスクがある」と述べ懸念を示しました。
そのうえで「世界経済は低い成長にとどまっているうえ、国ごとにもばらつき、不十分な状況だ。新たな成長のきっかけを生み出す必要がある」と述べ、各国に成長を重視した財政政策やインフラ投資を通じた雇用の促進などを促すとともに、ユーロ圏や日本に対しては金融緩和によって景気を下支えするよう求めました。
一方、世界銀行のキム総裁は、会見で西アフリカを中心に患者が増え続けているエボラ出血熱の封じ込めに向け「直ちに行動することが必要だ。対処が一日遅れれば、費用はそれだけ大きくなる」と述べ、一連の会議を通じて、各国に迅速な支援を求めていく考えを示しました。

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