ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/27
- メディア: 新書
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把握力・具体化力・目標達成力から成るとしている数字力について、具体的な数字を出しながら抑えどころが解説されています。6年前に発行された本で、GDPなどの数字は当時のものを使っていますが、数字に対する考え方は遜色なく学べます。
- 数字を使った思考法を身につけたい人
- 景気指標や財務諸表など経済や経営の数字の見方を入門的に理解したい人
数字を見るには、まずは、その数字の定義をきちんと知っている必要があります。定義を「覚える」のではありません。「理解して知る」ことです。
無味乾燥な数字の定義を覚えるだけだと、すぐに忘れてしまうでしょう。そこで、著者は様々な数字を理解して知ろうとアドバイスしています。例として、次にGDPについて書かれている部分を紹介します。
労働分配率が一定だとすると、働く人の一人当たりの付加価値額、つまり日本全体では一人当たりのGDPが上がらないと、給料も上がらないということです。
GDPの増減がニュースで取り上げられることもありますが、GDPの定義のみ知っているだけでは、そのニュースも遠い話のように聞こえてしまいます。しかし、上記引用のように、自らの給料と関連づけてGDPを理解すると、身近な数字になり関心も持てますね。これが「理解して知る」です。
仕事のできる人は、最終的には、数字に落とし込めるし、そうしようとします。努力賞で終わることをよしとはしません。
現状を数字で把握し、目標達成までどれぐらいのペースで進めばよいか具体化します。すると、目標達成までの道のりが自ずと見えてくるのです。ビジネスにおいては、数字で考える癖をつけると良さそうです。
最後に、マクロ経済とミクロ会計の重要な数字が10項目ずつ紹介されていたり、分かりやすくて勉強になる本です。
「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 単行本
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