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霧島連山えびの高原周辺で地震活動10月8日 22時20分
霧島連山の北西側のえびの高原周辺で去年の暮れから火山性地震が続き、この夏には火山性微動も観測されたことから、気象庁は火山の状況に関する情報を発表して今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
気象庁が8日に発表した先月以降の火山活動の概況によりますと、3年前に噴火した霧島連山の新燃岳では、去年12月ごろから北西側の地下数キロにあるとみられるマグマだまりが膨張している傾向を示す地殻変動が観測されているほか、新燃岳の北西側に隣接する韓国岳の周辺で体に感じない火山性地震が続いています。
さらに、韓国岳の北西側に当たるえびの高原の硫黄山周辺では、火山性地震のほか、ことし8月20日には、これまで観測されたことがなかった火山性微動がおよそ7分間にわたって発生したということです。
気象庁はえびの高原の硫黄山周辺では、今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性があるとして、8日夕方、火山の状況に関する解説情報を発表し、今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。また、新燃岳については、引き続き火口周辺警報を出して火口からおよそ1キロの範囲では噴石などに警戒するよう呼びかけています。気象庁は、地元の自治体などで作る協議会で登山者や観光客などに注意を呼びかけるかどうかも検討することにしています。