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香港“当面対話行わず” 事態収拾遠のく10月10日 6時04分
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香港では、政府側が民主的な選挙を求めて抗議活動を続ける学生団体と当面、対話を行わないと発表したことに学生団体側が反発して、市民に抗議活動に参加するよう改めて呼びかけていて、事態収拾は遠のいています。
香港では、民主的な選挙を求めて、学生を中心とした市民が道路を占拠する抗議活動を続けるなか、いったんは、10日に行うことで合意していた政府側と学生団体側との正式な対話について、9日夜、香港政府は、当面の間、行わないと発表しました。
政府側は、理由について、対話の結果しだいで、さらなる抗議活動の拡大を学生団体が示唆したことなどから、「対話のための基礎が揺らいだためだ」と説明しています。
これに対して学生団体側は、「政府には誠意がない。より多くの抗議活動を行い、政府に圧力をかければ市民の要求に応えるよう迫ることができる」として、市民に抗議活動に参加するよう、改めて呼びかけました。
その後、抗議活動が続いている政府庁舎前の幹線道路には、政府の対応に反対する市民らが続々と集まり、民主的な選挙制度の実現に向けて「頑張ろう!」などとシュプレヒコールを上げていました。道路の占拠による市民生活への影響が長期化するなか、今回の対話は、こう着した状態を打開するきっかけになるか、注目されていましたが、対話が見送られたことで事態収拾は遠のいています。