LINE株式会社は10月9日、事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催しました。新サービスの発表のほか、LINEのユーザー数が5億6000万人を突破した話、そしてメディアとの質疑応答もありました。その様子をお届けします。

LINE CONFERENCE

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最初に登壇した 森川 亮 CEOは、LINEの利用者数が 5億6000万人を突破したと発表。


アクティブユーザー数は月間で1億7000人を突破。実際の利用状況を示す月間のアクティブユーザー数がLINEから公開されるのは今回が初めてです。


また1日あたりのメッセージ送受信件数は13億を突破。これは前年比で87%の伸び。



また森川CEOによれば、心配されていたというタイムラインの利用件数(投稿・いいね・コメント)は1日あたり1億6000万件を突破。これは前年比202%の増加で、タイムラインの利用が順調に伸びていることがアピールされています。



LINE CONFERENCE TOKYO 2014 の最後に行われた質疑応答を下記にまとめます。

Q:全世界でユーザー数が5億6000万人を超えたというが、突破した時期はいつか。また伸びた理由や伸びている地域はどこか。
A:8月10日に突破した。特に日本以外の地域で伸びている。例えばASEANや南米など。

Q:LINE MUSIC では革新的な音楽サービスを提供するというが、どう差別化を図るか。
A:日常的に使うメッセンジャーとリンクしていることと、OSや通信キャリアに依存しないLINEプラットフォーム上でサービスを提供できるのが強み。LINE MUSICはOSやキャリア関係なく使える。

Q:LINE @とLINEの棲み分けは。またLINE@はTwitterに比べてどうなのか。
A:LINEは友人や家族で使うクローズドなアプリ。一方のLINE@は、企業やブロガーといった情報発信者向けのアプリ。受け手は通常のLINEアプリのままでLINE@からメッセージを受け取れる。Twitterを特に意識はしていない。

Q:LINEの乗っ取りが話題になっているが、万が一LINE Payが乗っ取られた場合のフェイルセーフは何か考えているか。
A:乗っ取り被害はPINコードを導入してから大幅に減った。今後も最大限のリソースを費やし乗っ取りを防止していく。LINE PayではLINEとは別の2次認証を導入し、ユーザー自身のスマートフォンでしか決済できないようにするなど、2重3重に乗っ取りを防止している。

Q:中国政府によるLINE遮断という問題がある。これをどうクリアして中国市場でシェアを伸ばすのか
A:中国に関しては、復旧に向けて最大限努力している。

Q:米国で普及を目指すための施策は。
A:米国市場ではWhatsAppのみならず、ライバルが多い。攻略が難しいぶん、やりがいのある。LINEの認知度向上に向けた施策や、現地へのローカライズ、マーケティングを進めていく。

Q:韓国政府に情報が漏れているという噂の真相は。
A:システムのセキュリティのレベルや、様々なことを考慮し、そのような事実はないと判断している

Q:iPhone 6/ 6 Plusの画面解像度への対応時期は。
A:iPhone 6/6 Plusのサイズの問題は認識しており、取り組んでいる。ただAppleのアップデートのタイミングも絡むため、具体的な時期は言えない。

Q:機種変更時にトーク履歴が消えないようにできないのか。
A:その場合、トーク履歴を我々のサーバーに保存し続けなければいけない。それは我々のポリシーとは異なる。サーバーに保存することが良いのか悪いのか、いろいろな意見があるが、この件に関しては、LINEサービス開始からの検討課題のひとつ。

Q:アクティブユーザー数が1億7000万人というのは、WhatsAppやWeChatに比べて見劣りするが、それについての意見を聞かせてほしい。
A:我々としては少ないと思っていない。国際競争が厳しい中で、健闘していると考えている。今後はアジアのみならず、北米やヨーロッパでも増やしていきたい。

Q:LINEは今回上場見送りとのことだが、今後出資を受ける選択肢は残っているのか。
A:今のところ出資を受ける予定はない。上場についての我々の考え方としては、企業が安定的な成長を実現するまでは上場はしない。

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