エボラ患者の飼い犬を殺処分、助命嘆願むなしく スペイン
2014年10月09日 16:53 発信地:マドリード/スペイン
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【10月9日 AFP】スペインの保健当局は8日、首都マドリード(Madrid)でエボラ出血熱への感染が確認された看護師の飼い犬を、感染拡大につながる恐れがあるとして殺処分した。
この犬は、西アフリカでエボラ出血熱に感染しスペインに帰国後死亡した宣教師2人の治療チームの一員だった看護師のテレサ・ロメロ(Teresa Romero)さんが飼っていた「エクスカリブル(Excalibur)」。7日に殺処分命令が出たのを受け、ロメロさんの夫や動物保護団体が犬を救おうと運動を展開していた。
マドリード郊外アルコルコン(Alcorcon)にあるロメロさんの自宅アパート前では、エクスカリブルを連れていこうとする保健当局の職員と、これを阻止しようとする殺処分反対派の人々がもみ合い、現場のAFP記者によると2人が負傷した。警察は負傷者はいないとしている。
地元当局はエクスカリブルが連れていかれた40分後に、殺処分を行ったと発表した。声明によれば、苦しむことなく眠るように死んだという。
当局は7日、エクスカリブルについて「(エボラ出血熱の)症状がなくても、ウイルスを媒介する恐れがあり」、「感染リスクがあるウイルスを体液とともに外界に排出する可能性がある」として安楽死させるよう裁判所命令を受け取った。
一方、動物保護団体は、エボラウイルスが犬から人に感染する証拠はないと指摘していた。
オンライン署名募集サイト「Change.org」に立ち上げられたエクスカリブルの助命嘆願には、8日までに37万4000人が署名した。この署名運動では、「ただの犬ではない。ロメロ夫妻にとっては家族の一員だ」と訴え、殺処分ではなく隔離するよう求めていた。(c)AFP