武器庫

刀剣類


最初に刀剣の各部の名称ですがこちらを参照してください

初期の刀剣は柄と剣身が一体となった一体成形の物が多くその後は次第に剣身部分が分離した物が主流となっていきました
剣身分離型の物が現れた背景には一つには貴重品である金属を節約するために剣身分離型が生まれた物と思われます
しかし、これだけではなく剣が戦場での主力武器になっていった時に、柄までが金属で作られている場合
その重量がネックになる場合や、柄を別の物に取り替えることによって柄にクッション性の素材を付け
攻撃の衝撃から手や腕を保護すると言った使用上の意義からも分離型が主流になっていった物と思われます

剣身の各部の名称はこちらを参照してください

形状と目的
剣の形状は大きく分けると直刀と湾曲刀に分かれますが、それぞれの剣の目的は次のようになります
湾曲刀は主に振りかざしてその刃の鋭さで相手をかすめ切る事に使われます
直刀は湾曲刀とは全く違い、主に敵を突いて攻撃することに向いています
ただし、直刀で斬り合いをしていなかったかと言えばそうではないでしょう
しかし、形状などから考えればこのようになると思われます
次に実際の戦闘においての剣の目的ですが
これは言わずとしれた近接戦闘により相手にダメージを与えるこれに尽きるでしょう
いかに長く丈夫な剣といえども、弓矢や投げやり等の射程武器には届きません
このため長距離戦を主体としていた時代には剣などの近接戦闘武器を主体としていたのは一部の部隊のみで
たいていは王族などの重要人物の警護部隊などに集中して配置されていました
ただし一般の人間が剣を持っていなかったかと言えばそうではなく、護身用にはそれぞれが剣を持っていました
しかし、こうした人達の使用する剣は剣を主要武器として使う人達の物に比べれば
遙かに小型の剣しか持っていなかったと思われます

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各部の名称 左に表示されているのは基本的な刀剣の形を示した物で、各部の名称は次の通りです

1.柄(つか):ヒルト(Hilt)
2.剣身(剣身)/刀身:ブレイド(Blade)
3.柄頭(つかがしら):ポメル(Pommel)
4.握り:グリップ(Grip)
5.鍔(つば):ガード(Guard)

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剣身 左に表示されているのは剣身部分を示した物です
画像の左側に示した物が両刃剣で、右側に示した物が方刃剣になります

1.茎(なかご:中子):タング(tang)
 タングは、剣身の柄となる部分で、通常はガードを貫いて握りとなり、柄頭とつながります
 柄頭との固定方法は時代や地方によって様々な方法があります。例えばネジ状の留め金や、釘などで固定します
2.刃区(はまち)/棟区(むねまち):ショルダー(shoulder)
 ショルダーはカッティング・エッジとタングとの段差のことで、タングとカッティング・エッジとの
 境界線となります。両刃の物はどちらも刃区と呼びますが、片刃の物は刃の無い側を棟区と呼びます
3.剣身最強部:フォルト(forte)
 剣身の根本に近い部分で、剣身の根本は切っ先よりも太い事からこう呼ばれていました
4.樋(ひ):フラー(fuller)
 刀剣自身の重量を軽くするために施された溝
5.剣身中間部:ミドル・セクション(middle section)
 その名のごとく剣身の中間部です
6.しなり(刃先の):フォワブル(foible)
 刀に見られる反りとは違い、刃先の水平上の角度で、しなりの多い剣はその断面形状が菱形状に見えます
7.刃先:カッティング・エッジ(cutting edge)
 剣身に付いている刀剣の刃のこと
8.切先:ポイント(point)
 剣身先端のことで、切っ先の鋭い刀剣は刺突戦法に向いていると考えられます
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