御嶽山噴火:パワーショベル遠隔操作で 砂防ダム工事

毎日新聞 2014年10月08日 22時39分

 御嶽山(おんたけさん)の噴火による火山灰の堆積(たいせき)で土石流発生の危険があるとして、国土交通省中部地方整備局が鹿ノ瀬(かのせ)川(長野県木曽町)に設置を進める簡易型の砂防ダムの工事現場が8日、報道陣に公開された。有毒ガス発生や突然の土石流発生を想定し、無人のパワーショベルを投入している。

 中部地整によると、鹿ノ瀬川上流域では噴火による降灰が確認されたが、このエリアを流れる川で唯一、砂防施設がない。そのため、降雨だけでなく雪が解ける時期にも土石流が発生する危険性が高まっており、砂防施設が必要と判断。2日に山頂から東約10キロの流域で測量に着手した。今月末までにダムを完成させる。

 工事には遠隔操作できる無人のパワーショベルを活用。今後、コンクリートブロック(4トン)を約300個積み上げ、ダムを造成する。【山崎征克】

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