目元のピクピクはストレスが原因?
残業続きで疲労やストレスがMAXの状態にある時など、ふと気づくと、目元のあたりがピクピクけいれんすることがある。これはだいぶ体に負担がかかっているなと、軽く周辺を揉みほぐしてみるものの、収まる気配はない。
【画像や図表を見る】
ストレスが万病の元であることには誰しも異論はないだろう。これは体が発する何らかのSOSサインなのだろうか?
「目元がピクピクする状態を、医学的に『眼瞼攣縮(がんけんれんしゅく)』と呼びます。これに明確なストレスとの相関は報告されていないのですが、実際には薬剤の作用であったり、脳血管障害が引き起こすものであったり、あるいは肝疾患や甲状腺疾患など、原因は非常に多岐にわたるものです。ただし、この眼瞼攣縮が直接何らかの深刻な症状につながることはまずないので、あまり気にしなくてもいいのではないでしょうか」
そう語るのは新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。須田先生によれば、眼瞼攣縮は1つの神経の支配領域の筋肉が、発作的に収縮を起こす症状であり、むしろ原因が特定されないケースの方が多いという。
「目元のピクピクが気になるのは、たいてい自身が疲労やストレスを自覚している時で、だからこそ過剰に意識してしまうのだともいえます。この症状を抑制するためには、美容外科などで用いられるボトックス注射が効くとされていますが、よほど特殊なケースでないかぎり、わざわざ治療するまでもなく収まってしまうのではないでしょうか」
また、ストレスが局所的に表れやすいとすれば、目元よりも「胃粘膜などの方がよほど敏感」であると須田先生は補足する。ストレス性胃腸炎などはその典型例だ。そうした明らかな変調に比べれば、目元のピクピクは小事にすぎないのである。
(友清 哲)
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
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そう語るのは新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。須田先生によれば、眼瞼攣縮は1つの神経の支配領域の筋肉が、発作的に収縮を起こす症状であり、むしろ原因が特定されないケースの方が多いという。
「目元のピクピクが気になるのは、たいてい自身が疲労やストレスを自覚している時で、だからこそ過剰に意識してしまうのだともいえます。この症状を抑制するためには、美容外科などで用いられるボトックス注射が効くとされていますが、よほど特殊なケースでないかぎり、わざわざ治療するまでもなく収まってしまうのではないでしょうか」
また、ストレスが局所的に表れやすいとすれば、目元よりも「胃粘膜などの方がよほど敏感」であると須田先生は補足する。ストレス性胃腸炎などはその典型例だ。そうした明らかな変調に比べれば、目元のピクピクは小事にすぎないのである。
(友清 哲)
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