兵庫県議会:政活費800万円返還へ 不適切25人確認

毎日新聞 2014年10月08日 15時00分(最終更新 10月08日 15時03分)

 兵庫県議会の政務活動費を巡る問題で、全県議87人の過去3年分の収支報告書を対象に県議会が実施している総点検の結果、不適切支出が確認された県議が約25人おり、自主返還する金額が計八百数十万円に上る見通しであることが8日、議会関係者への取材で分かった。

 議会関係者によると、▽出張交通費や物品購入費の領収書がなく、使途を十分に説明できない▽県民に配布する県政報告書類などへの政活費の充当割合が不適切▽私的な絵画購入−−などのケースがあった。多い県議で数百万円の不適切な支出が確認されたという。

 結果は10日にも開かれる「政活費のあり方検討会」で報告され、更に不適切額を精査した上で収支報告書を修正し、指摘を受けた県議が自主的に返還手続きに入る見通しだ。

 総点検は、野々村竜太郎前県議(48)の不自然支出を契機に2011〜13年度の収支報告書を対象に実施していた。【久保聡】

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