産経前支局長在宅起訴:朝鮮日報コラム(要旨)
毎日新聞 2014年10月08日 23時53分(最終更新 10月09日 04時57分)
◇産経新聞の加藤達也前支局長が引用した朝鮮日報のコラム要旨
「大統領をめぐるうわさ」は世間の人は皆知っているが、大統領本人は知らないに違いない。7日の青瓦台(大統領府)秘書室の国会運営委員会での業務報告がきっかけだった。客船沈没事故が発生した日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が書面で初めて報告を受けてから中央災難安全対策本部に出向くまでの7時間、対面での報告も大統領主宰の会議もなかったことが判明したからだ。
(野党院内代表との国会でのやりとりで)大統領府の金淇春(キム・ギチュン)秘書室長が「(大統領の所在を)私は知らない」と言ったのは大統領を守ろうとしたからだろうが、隠したい大統領のスケジュールがあるという意味とも受け取れる。世間では「大統領はあの日、ある場所で秘線(秘密に接触する人物の意)と一緒にいた」といううわさが流れた。大統領をめぐるうわさは、証券業界の情報誌などで取り上げられた。良識のある人々は、口にすること自体、自らの地位を下げるものだと考え、誰かが話題にしようものなら「そんないいかげんな話はやめろ」ととめた。
そんな扱いをされていたうわさ話が、(7日の国会をきっかけに)一般のメディアでも取り上げられ始めた。うわさ話に登場していたチョン・ユンヒ氏が離婚していたことまで判明し、事態はさらにドラマチックになった。チョン氏は財産分与や慰謝料の請求をしないという条件で、妻に対し婚姻期間中の出来事について「秘密の維持」を求めた。故・崔太敏(チェ・テミン)牧師の娘婿であるチョン氏は政治家、朴槿恵の7年間の秘書室長だった。チョン氏は最近、インタビューで「政府が公式に、私の利権への介入や(朴大統領の弟)朴志晩(パク・チマン)氏に対する尾行疑惑、裏での活動などすべてを調査すればいい」と大声で怒鳴った。
世間の人々は真実かどうかを抜きにして、このような状況を大統領と関連付けて考えた。国政運営で高い支持率を維持していればうわさが流れることもないだろう。大統領として非常に深刻に受け止めなければならない。