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 ガソリンスタンド(GS)で客が使ったクレジットカードの情報を不正に入手したとして、警視庁は東京都板橋区赤塚7丁目、元GSアルバイト稲垣輝容疑者(21)ら男2人を割賦販売法違反の疑いで逮捕し、9日発表した。胸ポケットに忍ばせたICレコーダーにカード番号や名義人の名前を吹き込んでいたという。

 発表によると、稲垣容疑者ら2人の逮捕容疑は昨年9月、勤務先の都内のGSで、客3人が支払いの際に提示したクレジットカードの番号などを不正に取得したというもの。2人は容疑を否認しているという。

 サイバー犯罪対策課などは、2人が昨年9月~今年4月に約300人分のカード情報を不正取得したとみている。これらのカード情報の不正利用は計2200万円分確認されている。2人は東京都や神奈川県のGS約10店でアルバイトをしていたという。

 警視庁はカード情報を不正に手に入れて電子マネーをチャージした電子計算機使用詐欺容疑で、世田谷区南烏山3丁目、職業不詳大野秀孝容疑者(36)ら男2人も逮捕した。稲垣容疑者らからカード情報約30人分が渡っていたという。