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哲学者=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』 このページをアンテナに追加 RSSフィード



" 文藝や哲学を知らずして 、政治や経済を語るなかれ!!! "



【山崎行太郎とは?】
「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認められ、文壇や論壇へ進出。大西巨人との論争や、小泉・竹中批判、安倍批判、「青色発光ダイオード」の中村教授批判を展開。さらに、「沖縄集団自決裁判」問題で、曽野綾子や小林よしのり、及び保守論壇の守旧派・渡部昇一、秦郁彦……等を徹底批判。最近では、「元祖小沢信者」「小沢断固支持」の立場から、『それでも私は小沢一郎を断固支持する』『最高裁の罠』を刊行。次に、保守論壇の思想的劣化を分析した「保守論壇亡国論」、曽野綾子の「沖縄集団自決論」の大嘘を資料分析によって暴露した、佐高信氏との対談集「曽野綾子大批判」を刊行。次作「唯物論的転倒の哲学ー柄谷行人論」を刊行予定。現在、「月刊日本」に「マルクスとエンゲルス」を連載中。「イデオロギー的思考から存在論的思考へ」をモットーに、文壇・論壇に蔓延する「予定調和的言説」の脱構築的解体を目指す。というわけで【思想家・山崎行太郎】の思想・表現活動の拠点たる「ブログ」と「メルマガ」を読もう!!!




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2014-10-09

ノーベル賞受賞の祝賀ムードに水をさしたいわけではないが、日本的文化システム批判を繰り返す中村修二の新自由主義礼賛論について。

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中村修二批判」と「新自由主義批判」は、徹底的にやっておくべきだ。「ノーベル賞」受賞以後の中村発言は、祝賀ムードで興奮気味とはいえ、明らかに常軌を逸している。マスコミは、それを肯定的にとらえ、無批判に絶賛しているようだが、もっと勉強しろと言いたい。


ノーベル賞」という名前に幻惑される必要はない。批判するべきは、たとえノーベル賞受賞者であろうとなかろうと、批判すべきである中村修二は、日本的システム批判し、日本文化を愚弄している。その中村日本文化批判には、「新自由主義的なもの」が濃く反映していると思われる。


中村のノベル賞受賞の対象は、「青色発光ダイオードの実用化」であるらしいが、その「青色発光ダイオードの実用化」が実現できたのは、アメリカにおいてではなく、四国の小さな会社においてである


まり日本的文化日本的システムの中から生まれたものである中村は、日本の会社を見限り、日本文化や日本の教育制度を見限って渡米したようだが、渡米後に、中村は、アメリカ的システムの中で、何を研究し、どういう成果を上げたのか。知りたい。


少なくともノーベル賞に値する研究は成し遂げていないはずである日亜化学という「四国の小さな会社」抜きには、中村修二の「ノーベル賞受賞」はありえなかったはずである。その過激な日本文化批判は、あまりにも単純素朴であるが故に分かりやすいが、内容は錯誤と矛盾だらけであることを知るべきだろう。



僕の「中村修二批判」を、今だからこそ、まとめておく。10年ぐらい前に、「産経新聞」「月刊自由」「メルマガ」などに発表したものである。「江古田哲学研究会」会員である久米秋三郎氏が、探し出してくれたものである



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■「青色発光ダイオード裁判」について・・・・・・・「発明物語」に踊ったマスコミ・・・・・・。(「産経新聞」文化欄 2005・2・8)

2005/02/22 23:11(山崎行太郎)




青色発光ダイオード裁判・「和解決着」の意味するもの

(「産経新聞」文化欄 2005・2・8)



 日亜化学と、元社員中村修二カリフォルニア大(サンタバーバラ校)教授との間で戦われていた「青色発光ダイオード」裁判が、「8億4000万円和解」という予想外の結果で終わった。一審(東京地裁)の「200億円判決」や、一審判決後のテレヒや出版界での「中村修二フィーバーから考えれば、この裁判闘争日亜化学側の見事な逆転勝利と言っていいだろう。中村教授自身が、判決後の記者会見で、「100パーセント負けですよ」「日本の裁判制度は腐っていますよ」と興奮気味に怒りをぶちまけているぐらいだから、この裁判中村教授側の全面敗北であったことに間違いはない。


では、なぜ、こういう結果になってしまったのか。なぜ、中村サイドは、高裁はもちろん、最高裁まで争おうとしなかったのか。実は、私は、この和解決着は当然の結果だったと思う。マスコミでは、裁判官が社会防衛的な意味から会社経営立場考慮して無難な線で決着をつけたという批判的な解説が主流のようだが、私の考えは少し違う。


私の考えでは、この裁判には「特許問題」や「発明の対価問題」は別として、隠された問題点が二つあった。その一つは、「世紀の発明」と言われる青色発光ダイオードの開発を実質的には「誰が」やったかという問題、もう一つは、中村氏が理系の「文化ヒーロー」として繰り返してきた過激な日本の教育制度


私は、「大学入試を全廃しろ」「社員会社奴隷ではない」とか言うような、中村氏の粗雑な文化論や教育論にはかなり早くから疑問を感じていた。そこで、「中村発言」や「中村フィーバー」の原点である青色発光ダイオード開発成功物語」そのものを、日亜化学側が一審判決後に公開した新しい詳細な内部データを元に検証してみたくなった。その結果わかったことは、「青色発光ダイオード開発は日亜化学若い研究者たちの共同研究の成果」であって、「会社の反対を押し切って自分一人で開発した」という中村氏の「単独成功物語」にはかなり無理があるという事実であった。おそらく裁判官弁護士も、私と同じように日亜化学側が公開した内部データを元に、青色発光ダイオード開発の本当の物語を知ったはずである。「青色発光ダイオード開発における中村氏の役割は、中村氏が大言壮語するほどでのものではない」。これが、一審判決直後は意気軒昂であった中村派の弁護士が、屈辱的とも言っていい和解案をあっさりと受け入れざるをえなかった背景であろう。


ころで、「青色発光ダイオード開発」には三つのブレイク・スルー」(「ツーフロー方式」「p型化アニール」「ダブルテロ構造」)が必要だったが、中村氏は科学研究者としては、第一段階の「ツーフロー方式」(いわゆる「404特許」)以外では、さほど重要役割を演じていない。実は中村氏の役割は、社内的には、国内外を飛び回って「青色発光ダイオード開発物語」を宣伝する広告塔的な色彩が強かった。その結果、中村氏の唯我独尊的な独特のキャラの影響もあって、社外や国外では「青色発光ダイオードを一人で開発した男」という「スター科学者」の虚像が一人歩きすることになったのである。しかし、実質的研究開発の多くは彼の部下たち(妹尾、岩佐氏など)の手によってなされたのであった。ところが日本のマスコミの多くは、未だに中村氏の「青色発光ダイオードは自分独りの力で開発した」という「自作自演」的な自慢話を一方的に信じ込み、「日亜化学側の言い分」を黙殺した上で、中村応援のキャンペーンを繰り返している。マスコミこそ不勉強である


いずれにしろ、この高裁での和解決着は、中村修二氏の「世紀の発明」物語の根拠の怪しさとともに、中村氏がテレビや書籍で大言壮語、悲憤慷慨した稚拙な「日本的システム批判」や「教育制度批判」も、口から出任せの空理空論だったことを間接的に立証したと、私は思う。中村氏は、高裁判決後の記者会見で、「これから研究生活に戻りたい」と発言している。大いに結構である。ついでに言わせてもらうならば、専門外の幼稚な教育論や文化論はほどほどに慎むべきであろう。いずれにしろ、中村氏の本来の専門分野での活躍を祈りたい。しかし無理だろうと私は思う。中村氏が批判罵倒してやまない日本の集団主義研究生活よりも、アメリカの大学の個人主義研究生活の方が、より豊かな研究成果をもたらすだろうとは、私は思わないからだ。「集団主義」的、「協調主義」的な日本的システムの強さと豊かさに、中村修二氏が気付くのはそう遠い日ではあるまい。

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中村修二は「産業スパイ」だった…のか? =================================

(山崎行太郎)

http://blog.livedoor.jp/yamazakikoutarou/archives/14881867.html



中村修二「裁判闘争」と「テーミス」

 私が「中村修二問題」について考える時の資料は、 主として雑誌「テーミス」である。実は、私も昨年 末にこの雑誌から原稿依頼を受け、今年の初頭に経 済コラムを書いたのだが、ちょうどその頃、相前後 してこの雑誌に掲載されたのが「青色LED特許裁判 の『真実』」という特集記事だった。私はこの記事 を読み、はじめて問題の深さと広がりを実感として 理解した。


 われわれは、これまで、この裁判について中村修 二サイドからの情報だけで物を考えてきた。しかし 裁判には相手がいる。当然、相手には相手の言い分 があろう。しかしマスコミ一般大衆中村修二が 作った「物語」を鵜呑みにして、裁判の相手の日亜 化学という会社にはなんの興味も示さなかった。「 会社に莫大な利益をもたらすような技術開発をただ 一人で成功させた中村修二という天才的な科学技術 者」を抱えながら、その能力や成果を全く評価せず、 むしろ冷遇し続けた会社……という物語だ。


 では、実際はどうだったのか。日亜化学経営者 や残った社員たちはこの問題をどう受け止め、どう 考えているのか。いや、そもそも中村修二の言う話 (サクセストーリー)は真実なのか。


 この問題に挑戦したのが雑誌「テーミス」であっ た。私は寡聞にして、この問題日亜化学から追 跡したマスコミ存在を知らない。マスコミも出版 社も、中村修二を追い掛けるだけであった。そして 中村修二の「自慢話」「ホラ話」を鵜呑みにした「 駄本」を続々と世に送り出しただけであった。


中村修二が裁判にこだわる理由  


一般的には、中村修二は、裁判のものが当初の 目的ではなく、日亜化学に訴えられたから、仕方な く裁判を始めたと思われている。そして裁判目的 も金銭的対価が目的ではなく、「日本の科学技術者地位向上……」等が裁判目的だ、と。しかしこ れが大きな間違いである


 そもそも中村修二が日亜化学退職し、アメリカ に渡ったのは、何故か。ここに中村修二の「裁判闘 争」の真の意味は隠されている。つまり「アメリカ 行き」と「裁判闘争」はセットだったのである。中 村修二が「産業スパイ」ではないか、という疑惑が 発生する理由である


 中村修二は、日亜科学を退職する直前、日亜化学ライバル会社「クリー社」やカリフォルニア大学 の関係者と接触している。  1999年10月13日。ノースカロナイナで開 かれた学会に出席した中村修二は、クリー社の幹部 と食事し、そこで20万株の「ストッオプション」 (未公開株式)の提供を受けた。中村修二は、ここで 日亜化学からクリー社への転職を決意したと思われ る。むろん、クリー社は中村修二を陣営に引き込む ことによって「日亜化学つぶし」をねらったのであ ろう。その罠にはまったのが、日亜化学研究開発 の現場にいて、日亜化学特許産業機密に精通し ていた中村修二だつた、というわけである


 中村修二はこの後、クリー社に、「クリー社に行 ったら日亜化学特許問題になる。」「クリーに 行ったら、特許を逃れるいい方法がある」というメ ールを送っている。つまり中村修二の方も、転職先 としてクリー社にさかんに売り込んでいたのである


 これに対してクリー社は、「ストッオプション の他に、年俸32万ドル、ボーナス最高8万ドル、 さらに100万ドルの家を提供する」という雇用条 件を提示した。


 しかし、結果的には中村修二はクリー社を断念し、 カリフォルニア大学サンタバーバラ校に転職した。 なぜか。ここにも重大問題が隠されている。


 実は、カリフォルニア大学のデンバーグ教授から、 「クリーに行ったら、日亜に『企業機密漏洩で訴え られる』可能性は高いぞ」と忠告されたからである


 しかし中村修二は、カリフォルニア大学に転身の 直後、クリー社の子会社「クリーライティング社」 の非常勤研究員になる。


 さらに中村修二は、デンバーグ教授設立した 「ナイトレス」という半導体デバイス開発のベンチ ャー企業のコンサルタントにもなっている。ところ が、このベンチャーはその直後クリー社に買収され ている。この買収劇で、中村修二は、10億500 0万円以上の 株式利益を得ている。

暴露された契約書の内容  

ところが、裁判過程でさらに大きな疑惑が暴露 された。2003年7月15日の裁判の本人尋問で 明らかになった事実である中村修二は、クリーラ イティング社の非常勤研究員になるにあたって「2 通の契約」を結んでいたが、その牝契約内容とは?  2001年5月の契約書には、「東京地裁で日亜 化学を相手に相当の対価の訴訟を行うこと。その際、 弁護士費用はクリーライティング社がすべて負担す ること、追加報酬としてクリー社の7万株のストッオプションが与えられること。」とあった。


 この契約書を読めば、クリー社が中村修二に接近 した理由が一目瞭然であろう。しかも、中村修二が 研究生活を犠牲にしてまでも裁判闘争を開始せざる をえなかった理由も明らかだろう。中村修二は完璧 ににクリー社の罠の中に堕ちていたのである


 ところがこの契約書は途中で変更されている。つ まり、2001年8月の契約書では、「訴訟の範囲 が『半導体結晶膜の成長方法』という中村修二が帰 属を主張した『404特許』に限定されてしまった ため、訴訟費用の前払いは望んでいないが追加のス トックオプシヨンは変更されていない」という内容 に変わっていた、と言う。この変更は何を意味する のか。


 何故、訴訟費用の全額負担が後退したのか。それ は、おそらく、前回も(小生のHPをご覧ください。 :http://yamazakikoutarou.gooside.com/) 説明したように、「404特許」だけでは青色発光 ダイオード製造は不可能だということにクリー社側 が気づいたからだろう。  つまり、クリー社も、中村修二の「自慢話」(サ クセスストーリー)にまんまと騙されていたのだ。≫






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