「星になった少年」を「象になった少年」、「象に乗った少年」といい間違う人は多いのではないか?
自分もそのひとりだ。
そういえば昔、「イルカに乗った少年」を唄っていた城みちるが、「イリコに乗った中年」というキャッチフレーズを連呼するというイリコ(煮干)のCMに出ていたそうだ。
広島あたりで流されていたそうだ。
その後ひょうきん族に出たりしていたなぁ。
懐かしい。
で、この映画は実話だそうで、象使いの少年をテーマにした、結構固い系の映画。
文部省推薦のかほりが香ばしく立ち込めてくるようだ。
ただ謎は、この少年がなぜ「象使いになりたかったのだろうか?」という1点のみに集約されよう。
野球選手でもJリーガーでもパイロットでもなく「象使い」。
透明人間でも、かわいい子の乗るチャリのサドルでもない。
「象使い」だ。
そういう職業があるということを初めて知った人は多いと思う。
ひよこのオスメス鑑定士を知っている人は多いと思うが、象使いはあんまりいないのではなかろうか?
非常にマイナーだ。
マイナーすぎて、いろいろなことがぼやけてしまっている気がする。
ひょっとしたら、象使いに憬れている人はこの国に、いまだ彼だけかもしれない。
まさに唯一無二だ。
それくらいのレベルでのマイナーさだと思う。
なので、どうやってこの少年の志の高さを理解し、心模様を写し取ればいいのか、皆目見当がつかなかったし、今でも、そうだ。
永遠にわからないのかもしれない。
いや、判らないと思う自分には。
というか、わかる必要性というものをまったく感じないのだ。
常盤貴子の母親役には違和感を感じた。
柳楽優弥の母としては若すぎないかい?
という感じで。
常盤貴子は作品によって出来・不出来の落差がとっても大きい。
作品単位でもそうだし、連続ドラマ通しという単位でもそうだ。
おおっ!と思う時(作品)もあれば、おいおい!?もある。
これは完全に「おいおい」の範疇だ。
目で見せる演技に進歩を感じるのだが、わざわざ映画にせんでも、2時間ドラマでええんちゃうんと思ってしまったりする。
坂本龍一の「いつも期待を裏切らない」劇伴がなければ、ホンマ、モロ2時間ドラマである。
蒼井優もここではまったく冴えない。
というか、出る必要性をまったく感じないのだ。
今まで見た蒼井優の中で一番やる気がないように見えるのは気のせいか(笑)?
結局、どうやって感情移入すればいいのか、終始手探りのまんま、ああエンドロ-ルじゃないか、終わってしまったよ~という、非常につかみ所がなくて、どうやって言語化すればいいのかさえも皆目見当がつかないという、近年まれに見る怪作である。
テーマ的にはいいんだけど、何でこうなってるんだろうね。
不思議だ。