[Я]蔵書管理にブクログのiPhoneアプリを使ってみることにした
これまでは別のアプリを使って蔵書管理をしていたのですが、iOS8に対応していないのか動作しなくなったため、代わりにブクログのiPhoneアプリを使ってみることにしました。
メディアマーカーが動作しなくなった
書店で本を吟味しているとき、表紙が似ていて「あれ?この本、前に買ってたか?」と不安になったり、コミック・単行本などで何巻まで購入してたかを忘れてしまうことがあります。
そういう時は購入せず、自宅に帰って書斎の本棚を確認するようにしてます(過去3回ほど重複して購入しちゃったことがあって懲りた)。本棚になければ再び買いに行けばいいし、本棚にあれば同じ本を2冊も買わなくて済む。
ただ、どうせならそれを書店にいる時点で確認したい。
ということで私はiPhoneの蔵書管理アプリを数年前から使用しています。
iPhoneの蔵書管理アプリもいろいろ種類があるようですが、私が使ってたのは「メディアマーカー」というアプリ。
iPhoneアプリだけでなくWeb版もあって蔵書データの同期が出来ることと、Evernoteに登録情報をエクスポートできるのがありがたく、ずーっと使ってました。
ここ2ヶ月以上、本を全然買ってません。「あるもの」が買いたくて貯蓄モードに入っており、本を衝動買いしてる場合じゃないのです。それもあってメディアマーカーも長いこと使っておらず、今日久々に調べ物があって起動しました。
↑ 画面サイズがiPhone4Sの頃から変化ないので、おそらく最近アップデートされたiOS8にも未対応なのでしょう。画面下にあるツールバーのアイコンをタップすると、アプリが全く動作しなくなりました。
前述の通り、メディアマーカーは登録情報をEvernoteにエクスポートできるため、Evernoteのログをチェックして調べ物は解決したのですが、今後何か本を登録したくなっても、アプリが動かないから役に立たない。
ってことで、以前インストールはしたもののメディアマーカーがあるのでほとんど使わず眠っていたiPhoneアプリ「ブクログ」を使ってみることにしました。
iPhoneアプリのブクログはほとんど使ってないんですけど、Webサービスのブクログはかなり昔から使い始めてるんですよ。とは言いつつ、ここ5〜6年は全く触っていませんでしたが。
蔵書管理ならブクログでも全く問題なし
前述しましたが、メディアマーカーと同様にブクログもWebサービス版があり、無料会員登録すればiPhoneとWebで本棚データや設定内容を同期できます。
↑ メディアマーカーからブクログにデータを移行させる方法は「手動登録」です。私は以前にブクログでも大半を登録していたので、数冊ほど追加で登録するだけで済みました。
↑ 本棚画面で右上のアイコンをタップすると、
↑ 本棚内の書籍検索か、本の絞り込み表示をすることが出来ます。
↑ 本棚内検索では、検索したい書籍タイトルをキーワードとして入力して検索すると、
↑ 検索ヒットすれば上のように表示されます。
↑ 最初の登録時に読書状況も併せて登録しておけば、読書状況を基にした絞り込みが出来ますので、「まだ読んでない本、どれだったっけ」「今度買おうと思ってた本は何だっけ」などをすぐに調べることが出来ます。
毎回漏れなくキチンと登録する人じゃないと効果半減しちゃいますが、私は毎回必ず読書状況を登録するので、この機能が重宝します。
↑ 購入した本のジャンルで絞り込むことも出来ます。ジャンル分けが少々「大ざっぱ」な感じはしますが、マンガだけ抽出なんて時はこちらの方が速いです。
新刊発売時に通知してくれる機能もある
↑ ブクログで嬉しい機能の1つは、新刊が発売されたらお知らせしてくれる設定があります。画面下にあるツールバーの「その他」から「いろいろな設定」をタップすると、「新刊通知キーワード設定」という欄があるのでタップ。
↑ キーワードを登録できる欄がありますので、ここに本のタイトルなどを入力しておくと、アプリがタイトルに基づいて自動検索し、発売日に通知してくれるようです。私は現在コミックを2種類購入しているので、2つのタイトルを登録しています。
キーワード検索がなかなか高速で便利
メディアマーカーにバーコードをカメラで読み取る機能がありましたが、ブクログにもあります。
↑ メディアマーカーのバーコード読み取り機能は少々クセモノで、バーコードをカメラに写しても全く反応しない事が多々あり、本やiPhoneの角度を変えたり、距離を離したり近付けたりしたら突然反応、なんてことがありました。
ブクログのバーコード読み取り機能を今回試してみましたが、iPhoneのカメラでバーコードを写し、ピントが合うと瞬時に検索結果を表示してくれました。とても高速。バーコード読み取りはブクログに軍配を上げます。
手元にある本のバーコードを読み込むと、既に本棚へ登録済みのものは「登録済み」と表示されますし、今回新規に登録するものは「本棚に登録されていません」と表示されるので分かりやすい。
さらに「本棚に登録」というアイコン表示もされますので、ここをタップで読書状況を登録します。絞り込み検索の時などに便利ですので、最初の時点で登録しておいた方がいいです。
↑ 購入したけどまだ読んでないなら「積読」、読んでる途中で絶賛放置中なら「いま読んでる」にしておけば、買ったはいいけど読み終えてないという本を明確に出来ます。
読み終えたら「読み終わった」で読了登録。誰かのブログで書評記事を読んだり、友達からオススメの本を教えてもらって「お、これ読みたいな」と思ったら、アプリに登録して読書状況を「読みたい」にしておけば、「あの時に教えてもらった本の名前、なんやったかいな〜」と忘れる心配もなくなります。読書数が多ければ多いほど、この機能は重宝するはずです。
この「欲しい本・買いたい本を忘れず覚えておきたい」というのが、個人的に蔵書管理アプリを使う最大の動機、そしてメリットです。
↑ バーコードによる検索だけでなく、もちろん文字を入力しての書籍検索も高速に処理してくれます。
↑ これも同様に、欲しいなら「読みたい」と登録すれば良し。読んで満足したら「すごく良かった」とレビューを書くも良し。23年も前の本なのかと驚くも良し。
購入済みで手元にある本をブクログに登録する時は、iPhoneアプリのバーコード読み取り機能を使うほうが圧倒的に速いです。
一方で、まだ持っておらず、書評などが書かれたブログを経由してAmazonなどに移動し、その情報をブクログに登録したい時は、Amazonなどに掲載されているISBNコードをコピー&ペーストして検索するのが最速ですし、ピンポイントで検索結果を表示してくれます。Web版の時はオススメな使い方です。
Web版では様々な情報を見ることが出来る
ブクログWeb版の話が出たので、最後にWeb版についてもチラッと書いておきます。
↑ 無料会員登録しておけば、iPhoneアプリで登録した書籍データも全て同期され、Web版の本棚にも表示されます。本の表紙画像をクリックすると個別ページが表示され、評価として★マークを付けたり、レビューを書いて公開したり、Amazonなどの販売ページに移動することも出来ます。
Twitterのように他人の本棚をフォローしたり、逆にフォローしてもらうといったSNS的な使い方もあるようです。私は蔵書管理がしたいだけなので必要なし。本棚を非公開にすることも出来ますが、それは後述します。
↑ 新刊情報やランキングを見ることも出来ます。こちらはiPhoneアプリの「本と出会う」でも同じ情報を参照可能。
↑ 本棚データをブログのウィジェットにして、自分のブログのサイドバーなどに表示させることも出来ます。このブログ(=りくまろぐ)ではなく、以前に開設していた別のブログでは私も本棚を公開してました。
で、久々にWeb版を見たら本棚のウィジェット作成ページがどこにも見当たらないので、ブログパーツのサービスは終了したのか?と思ったら、ありました。ページの一番下、フッターのところに「本棚ブログパーツ」というリンクがあって、そこから作れます。
余談ですが、この「本棚ブログパーツを自分のブログに設置」というのは、「ボッサブックス」という競合サービスが以前ありまして、私はむしろボッサブックスの「カフェボッサ」という本棚のほうを活用してました。
しかし、ボッサブックスは2014年9月末日をもってサービスを終了したそうです。先日メールが届いてその事を知りました。
ボッサブックスは、本棚の全データに自分のAmazonアソシエイトIDを設定できて、本棚経由で本が売れた場合はアフィリエイト収益が入るというサービスをしてました。
ブクログも以前はその設定があったはず。現在はどうなのかなと調べてみたら、どうやら月額477円のプレミアム会員だけ利用できる、とのことです。
↑ プレミアム会員の特典としては上の通り。AmazonアソシエイトIDの設定が可能となるのに加え、本棚の非公開、広告非表示なども可能となるようです。詳細は公式サイトのページを参照ください。
広告非表示はiPhoneアプリにも同時に適用されるようですが、広告を表示させたくないというだけで月額477円払うのは「どんだけセレブやねん」と。
アソシエイトIDの設定は魅力的ですが、質の高い書評ブログだとか、数多くの本を紹介していてアクセスも多いブログとかじゃないと、月額477円のモトは到底取れないと思います。私も過去に数年、ブクログとボッサブックスで本棚公開してましたけど、全く売れませんでした。書評に特化したブログでもなかったし、無料アカウント時代だったから損もしてないし、いいんですけどね。
普通に蔵書管理だけの使い方がしたいだけなんだよ、って人は無料会員の機能で十分だと思います。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
ということで、メディアマーカーが息を吹き返すまではブクログを使っていきます。このままブクログに完全移行しちゃっていい気もするなぁ。
メディアマーカーはEvernoteに登録データをエクスポートできますが、Evernoteにエクスポートしても特に二次的利用はしてなかったし、今回たまたまメディアマーカーが息をしなくなったところにEvernoteのデータがあったので助かりましたが、その1回だけだし。
バックアップという意味では安心ですが、それ以外では特にEvernoteエクスポートの有効性もなかった気がするので、ブクログに切り替えても問題ないような気がしています。