続き
旬刊経理情報（2014/9/20号）の特集「IFRS任意適用企業の開示分析」には、前回ご紹介した財政状態計算書・包括利益計算書の開示事例のみならず、注記の開示事例も紹介されております。IFRS10〜IFRS13の注記事例等も取り上げてますので、IFRS任意適用を考えている企業の方は参考になると思います。
IFRSを適用すると注記の分量が増えます。定性的情報も増えますが、定量的情報も分量が増加します。例えば、IFRSでは「感応度分析」の開示が求められます。
「感応度分析」とは、ある指標が一定割合変動した場合に、それが利益などにどれだけの影響を及ぼすかという分析をいいます。 期末日現在でリスクに晒されている金融商品等の「リスクの程度」に関する定量的データの開示であり、将来情報を積極的に開示するというIFRSの開示の特徴の一つといえます。
「感応度分析」には、日本円が一定割合（例えば１円）円高になった場合に利益にどれだけの影響を及ぼすかという「為替感応度分析」や、金利が一定割合（例えば１％）上昇した場合に利益にどれだけの影響を及ぼすかという「金利感応度分析」などがあります。
本稿では、この「感応度分析」の開示分析も行われており、2014年3月期までにIFRSを任意適用した我が国の上場企業27社の開示状況は以下のとおりでした。
■金融商品のリスクと感応度分析の開示社数
以下に開示事例をご紹介しておきます。
▼外貨（為替）感応度分析（住友商事、2014/3月期）
▼金利感応度分析 （すかいらーく 、2013/12月期、�� の部より）
▼価格感応度分析（ソフトバンク、2014/3月期）
このような「感応度分析」について、「いったい、どうやって計算するのですか？」という質問をよく受けるのですが、決まった「公式」があるわけではありません。会社側でロジックを組み立てて算定することになります。このロジックをどうやって組み立てるかは、IFRS導入プロジェクトの中で監査法人と協議しながら決めていくことになると思います。結構めんどーですのでご留意下さい。
旬刊経理情報（2014/9/20号）の特集「IFRS任意適用企業の開示分析」には、前回ご紹介した財政状態計算書・包括利益計算書の開示事例のみならず、注記の開示事例も紹介されております。IFRS10〜IFRS13の注記事例等も取り上げてますので、IFRS任意適用を考えている企業の方は参考になると思います。
IFRSを適用すると注記の分量が増えます。定性的情報も増えますが、定量的情報も分量が増加します。例えば、IFRSでは「感応度分析」の開示が求められます。
「感応度分析」とは、ある指標が一定割合変動した場合に、それが利益などにどれだけの影響を及ぼすかという分析をいいます。 期末日現在でリスクに晒されている金融商品等の「リスクの程度」に関する定量的データの開示であり、将来情報を積極的に開示するというIFRSの開示の特徴の一つといえます。
「感応度分析」には、日本円が一定割合（例えば１円）円高になった場合に利益にどれだけの影響を及ぼすかという「為替感応度分析」や、金利が一定割合（例えば１％）上昇した場合に利益にどれだけの影響を及ぼすかという「金利感応度分析」などがあります。
本稿では、この「感応度分析」の開示分析も行われており、2014年3月期までにIFRSを任意適用した我が国の上場企業27社の開示状況は以下のとおりでした。
■金融商品のリスクと感応度分析の開示社数
●為替リスク ・・・リスク情報の開示 27社、うち感応度分析の開示 25社このようにみると、市場リスク（為替リスクや金利リスク等）に晒されている企業の多くが「感応度分析」を開示していることが分かります。
●金利リスク ・・・リスク情報の開示 25社、うち感応度分析の開示 20社
●有価証券の価格変動リスク ・・・リスク情報の開示 18社、感応度分析の開示 16社
●商品価格変動リスク ・・・リスク情報の開示 8社、感応度分析の開示 5社
以下に開示事例をご紹介しておきます。
▼外貨（為替）感応度分析（住友商事、2014/3月期）
▼金利感応度分析 （すかいらーく 、2013/12月期、�� の部より）
▼価格感応度分析（ソフトバンク、2014/3月期）
このような「感応度分析」について、「いったい、どうやって計算するのですか？」という質問をよく受けるのですが、決まった「公式」があるわけではありません。会社側でロジックを組み立てて算定することになります。このロジックをどうやって組み立てるかは、IFRS導入プロジェクトの中で監査法人と協議しながら決めていくことになると思います。結構めんどーですのでご留意下さい。