アイドルグループ、無許可ライブ１０回で書類送検

　警察の許可なく路上ライブをしたとして、警視庁新宿署は８日、道交法違反（無許可使用）の疑いで、女性アイドルグループ「フレア・ラ・モードＡｃｅ」のメンバー７人、ものまねタレントの男性２人と大阪市のマネジャー男性（２４）の１０人を書類送検した。

　送検容疑は、新宿署長の許可を受けずに８月１３日午後１～２時、東京都のＪＲ新宿駅南口前の歩道でライブを開き、観客を集めて通行を妨げた疑い。事実関係は認めている。

　新宿署によると、これ以前に９回、無許可ライブで「フレア―」を注意して、毎回「もう２度としない」という誓約書を書かせていた。しかし、マネジャーが「今後も続ける」と話したため、悪質性が高いとして摘発した。都内では渋谷、池袋などの繁華街でも１０回ほど、路上ライブを行っていた。

　捜査関係者によると、「フレア―」は「『ももクロ』のような色違いでかわいらしいコスチューム」を着て歌い踊っていた。メンバーの年齢は１８～２６歳で、人数は７人だが「集まれるだけ集まる」“日替わり制”だという。ライブでは、ＣＤや次回公演のチケット販売も行っていた。

　「フレア―」は大阪市内のイベント企画会社が“育成”した自称「宇宙アイドル」グループ。大阪を拠点に活動していたが、今年５月ごろから東京に進出。メンバーは「東京で有名になって、売り上げを伸ばしたかった」などと話していた。

　同署は、人通りの多い新宿駅周辺でのライブを許可していない。今年だけで「歩行の邪魔だ」といった内容の苦情が５００件以上の寄せられているため、今後も悪質な路上ライブ等に対しての取り締まりを強化していくという。