2014年10月06日

わがままな性格を矯正できれば、ストーカー事件は減る

'14年10月6日(月)
[人生案内] ブログ村キーワード

讀賣新聞の人生案内は
なぜか人生相談とは
いわない。
100年を数える実績が
あるそうである。

そこに相談者の悩みが
打ち明けられていたが
世相を反映しているのか
どうか、複雑な気持ちに
なった。

相談の要旨は以下のとおり
である。

50代前半の入院中の男性。
病院の女医に一目惚れ
妻には内緒
告白すべきか否か迷って
いる。

この相談への回答は
作家の眉村卓氏からで
次のとおりである。

私がこの文章をかいている
現在、もう退院して
いらっしゃるのでしょうね。
今は病院は、
そう長くは置いてくれない
でしょうから。

この件ははっきり言って、
あなただけの勝手な望み
いや欲望でしょう。
相手の幸せのことなど
意識の中には
なさそう
ですからね。

あなた自身もおっしゃって
おられるように、
これは一時的な、心の
燃え上がりです。
物語などでは
こういうのを美化して、
世間の目もみんなの迷惑も
お構いなく
ひたすら
燃える
のだ、と、
なりゆきでは相手を
かどわかし

相手が応じなければ
共に滅び

応じなければ殺すか
何かして
罰を受ける
・・・・・・・・・というような、
ロマンチック(?)な
ことになります。

しかし、これは
妄想だけにしておいて
ください。
夢はじきに覚めます
覚めなければ
世間のつまはじき
なります。

もちろんこんなこと、
先刻ご承知でしょう。
あなたには、
この相談を持ちかけた
ことが、
自分に対する救いだった
のではないでしょうか。

今頃は、
われに返っているかも
しれないあなたへの
駄弁であります。
(人生案内 入院先の
 女性医師に一目惚れ
 讀賣新聞10/5
 19(くらし)面)


昔は、
「世のため、人のため」に
なるように教えられた。
ところが今は、
「自分のため」に生きよ、
と教えている。

回答を担当した眉村氏も
「相手の幸せのことなど、
意識の中にはなさそう」
といっている。

仮にめいめいが自分のこと
だけを考えることで
世の中が回っている
システムだとしたら、
相手も自分のことしか
考えていないことになる。

だからこそ、めいめいが
お互いに相手の立場を
考えなけれは
社会が成り立たない
ことになる。

両親は戦後教育を受け、
家庭からこのしつけの
機能が失われている。
したがって、学校で
「世のため、人のため」を
基本にした教育を
復活させれば、
わがままが原因の
犯罪やストーカー行為は
少なくなるだろう。

参考
 眉村 卓
 (1934/10/20(79歳)- )
  SF作家。本名は村上卓児。
  代表作「司政官シリーズ」で
  1979年に泉鏡花文学賞を、
  同年と1996年に
  星雲賞日本長編部門を受賞。
  (Wikipedia)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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