南日慶子、山村哲史
2014年10月9日05時16分
「家電王国」も今は昔。開催中の家電・情報技術の見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)」で注目を集めているのは、部品メーカーのロボットたちだ。電機産業の変化を映すように、テレビなど「メード・イン・ジャパン」家電は、主役を降りた。
シーテック会場の一角に、ひときわ大きな人だかりができていた。スマートフォンのカメラを掲げた人たちの視線の先では、ボールの上に乗った身長24センチ、体重1・5キロの「女の子」たちが、ゆらゆらと踊っていた。
電子部品大手、村田製作所のブースだ。「チアリーディング部」のメンバーは、10体の小型ロボット。いくつものセンサーや無線通信の技術を使う。女性のスタッフが、「自動車の横滑り防止にも使われている技術です」とアピールしていた。
体温計などで知られるオムロンのブースには、卓球台が置かれていた。人間と対戦するのは、お菓子の箱詰めなどに使われるロボットアームだ。画像センサーがボールの動きや相手の特徴をとらえて、打ち返してくる。力を入れている制御技術をアピールするために展示した。
スマホを使って動かせる巨大な恐竜の展示で会場を沸かせているのは、スイスの部品メーカー、TEコネクティビティだ。自動車やパソコンに使われる自社製品を駆使してつくった。
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