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レイシズムの実態

レイシズムに関する最近の事件(民事事件・刑事事件・その他)

【民事】 名誉毀損・業務妨害扇動事件(損害賠償請求)

【当事者】
 原告:伊藤大介氏(https://twitter.com/houseportceo)
 被告:瀬戸弘幸氏(せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』)

【事件の概要】
 被告は、かねてから、原告が、人種差別やヘイトスピーチに反対し、これに抗議する反人種差別団体である「しばき隊」や「男組」に参加したことから、原告を「男組」の首謀者ととらえ、強い敵愾心を抱いていたところ、2013年11月1日、国会議事堂駅周辺での「在特会」メンバーと「男組」メンバーとのトラブルで、3人が逮捕される事件が発生した際に、自身のブログ(せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』)に、原告が暴力行為に荷担したかのような事実に反する記載をするとともに、同ブログのコメント欄に、原告に対する侮辱的表現や、原告が経営する会社の取引銀行に電話やFAXするよう呼びかけるなど業務妨害を扇動するコメントを記載した。被告の上記行為が、原告の社会的評価を著しく低下させ、原告の名誉を著しく傷つけるとともに、原告会社の信用を毀損し、業務妨害に相当するとして、不法行為に基づく名誉回復請求としての訂正公告の掲載や、損害賠償を求めた事件。
 
【裁判の経過】
 管轄裁判所:東京地方裁判所
 事件番号:平成26年(ワ)第8558号
 第一回期日 5月30日(金)
 第二回期日 7月11日(金)
 第三回期日 9月 5日(金)11:30~


【民事】 FAX脅迫事件(損害賠償請求)

【当事者】
 原告:伊藤大介氏(https://twitter.com/houseportceo)
 被告:レイシスト

【事件の概要】
 被告は、原告が在特会の人種差別的行動に抗議したことに怒りを感じ、2013年4月~7月にかけて、合計17回、原告及びその家族に閲覧させる目的で、「家に会いに行ってやるからよ!」「留守の時は女房が相手するって」「白丁の愛するファミリーにお顔もしっかりと拝ませてもらったよ もしかすると道なんか尋ねているかもしれないぜ まあ こ汚ねえオスゴリラの相手するより、メスゴリラ、子ゴリラ見てる方がイイよな」などの、原告やその妻・子どもに対する脅迫文言を、原告の会社にファックスで送りつけた。上記行為により、被告は刑法上の脅迫罪として処罰(罰金刑)されたが、原告が味わった家族の身にも危害が及ぶかもしれないという恐怖は甚大であり、民法上も不法行為を構成するとして、不法行為に基づく損害賠償を求めた事件。

【裁判の経過】
 管轄裁判所:さいたま地方裁判所
 事件番号:平成26年(ワ)第592号
 第一回期日 5月28日(水)
 第二回期日 7月 9日(水)
 第三回期日 8月25日(月)14:30~


2013年の日本国内におけるレイシズム活動

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2013年の日本国内におけるレイシズム活動

インターネット上の記録を調査したところ、2013年に日本国内で企画されたレイシズムに関するデモや街宣活動の件数は、少なくとも360件余りにのぼることが分かった。 ヘイトスピーチの対象は、在日韓国・朝鮮人や韓国・中国だけでなく、反原発運動、広島の平和運動、生活保護など多岐にわたる。
また、デモや街宣活動の他にも、排外主義を宣伝する講演会やシンポジウム、パネル展、親睦を深めるための活動等も頻繁に行われている。

参考資料

参考資料

在日コリアンへのヘイトスピーチとインターネット利用経験などに関する在日コリアン青年差別実態アンケート調査報告書(最終報告)【インターネット公開簡易版】
 作成者 在日コリアン青年連合〔KEY〕
     井沢 泰樹(金泰泳)〔東洋大学社会学部教授〕
     http://www.key-j.org/program/doc/2014/20140727zainiti-ankeito.html



【2014人種差別撤廃委員会】日本審査の総括所見 日本語版
【2014人種差別撤廃委員会】ヘイトスピーチに関するNGOレポート(pdf) 追加レポート(pdf)
【2014国連自由権規約委員会】ヘイト・スピーチについてのNGOレポート 日本語(pdf) 英語(pdf)
【2012CERD提出資料】日本における人種主義的憎悪発言 (pdf)
【CERD一般的勧告35】人種主義的ヘイトスピーチと闘う (pdf)

以上出典:人種差別撤廃NGOネットワーク/IMADR(反差別国際運動)
http://imadr.net/category/news/