知能は「F=T∇Sτ」で公式化できる、というTEDスピーチ

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アレックス・ウィスナー=グロス: 知能の方程式 | Talk Video | TED.com

面白かった。

スピーカーはMIT/ハーバード大学の博士号を持つコンピュータ工学者で、彼によると知能(未来の可能性(自由度)を最大化する力)Fは強度Tとある時間タウτまでに到達可能な未来の多様性Sにより「F=T∇Sτ」の公式であらわされるという。『要は知能は留まっているのが嫌い』で、『未来の自由度を広げ続け』ようとする。また、『知的行動は長期的なエントロピーの増加と関係があるだけでなく、エントロピーそのものから発生している』のだとして、エントロピカと名付けられた様々な局面で未来の行動を最大化するようプログラミングされたソフトの実験結果を色々紹介している。この公式によって製造業、農業、経済、保険、物流、軍事から社会的協力関係の形成まで様々な局面に応用できる技術の可能性が指摘されている。

「知能」を「未来の可能性を最大化する力」と定義するのが果たして妥当なのかはまた別の議論になるだろうが、それはそれとして、短期的なゴールを見つける力は未来の可能性を最大化するという長期的な動機から発生するという点も興味深い。このあたりのロボット工学とか人工知能については全く知らないので素直に感心しながら見てました。あと、隕石衝突の防衛・回避の話、知らなかったので今度調べてみようと思った。

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