佐世保高1殺害 A子父親自殺で「慰謝料1億円」どうなるのか
今年7月に起きた長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、5日に首を吊った状態で見つかった加害者A子の父親の自宅からは遺書は見つからなかったという。県警は自殺とみているというが、事件の最重要人物がいなくなったことで、真相解明は難しくなった。
父親は事件後、表に出ることはなく、自宅にもほとんど帰らなかったという。
「事件後、父親の自宅やA子のマンションは観光地のようになっていました。ただ、電気がついているところを見たことがない。どうやら福岡の方に身を寄せていたようです。弁護士だった父親は県内最大の弁護士事務所を構えていましたが、いつの間にか弁護士事務所の名前も変わっていて、本人もほとんど顔を出していなかったそうです」(地元タクシー運転手)
■被害者が有利に
父親は「どんな理由や原因でも娘の行為は決して許されるものではない」と謝罪する書面を公表し、遺族に対して補償の意向を示していた。「慰謝料は1億円近くになる」との話も出ていたが、父親が死亡したことで、被害者への慰謝料はどうなるのか。弁護士の紀藤正樹氏は言う。
「損害賠償に関していえば、被害者に有利になると思います。A子は16歳だったので、責任能力が発生する。親に損害賠償を請求しても勝てるかどうかは五分五分でした。A子が遺産を相続すれば、A子に直接、請求することが可能になります。とはいえ、こういったケースで被害者が求めるのは事件の真相解明です。慰謝料は二の次。被害者の遺族としてはやるせないでしょう」
遺族の悲しみは深くなるばかりだ。
父親は事件後、表に出ることはなく、自宅にもほとんど帰らなかったという。
「事件後、父親の自宅やA子のマンションは観光地のようになっていました。ただ、電気がついているところを見たことがない。どうやら福岡の方に身を寄せていたようです。弁護士だった父親は県内最大の弁護士事務所を構えていましたが、いつの間にか弁護士事務所の名前も変わっていて、本人もほとんど顔を出していなかったそうです」(地元タクシー運転手)
■被害者が有利に
父親は「どんな理由や原因でも娘の行為は決して許されるものではない」と謝罪する書面を公表し、遺族に対して補償の意向を示していた。「慰謝料は1億円近くになる」との話も出ていたが、父親が死亡したことで、被害者への慰謝料はどうなるのか。弁護士の紀藤正樹氏は言う。
「損害賠償に関していえば、被害者に有利になると思います。A子は16歳だったので、責任能力が発生する。親に損害賠償を請求しても勝てるかどうかは五分五分でした。A子が遺産を相続すれば、A子に直接、請求することが可能になります。とはいえ、こういったケースで被害者が求めるのは事件の真相解明です。慰謝料は二の次。被害者の遺族としてはやるせないでしょう」
遺族の悲しみは深くなるばかりだ。