中国、世界最大の美術館を建設予定
全部回るのに2週間ぐらいかかるのでは...。
エルミタージュ美術館は、長らく世界最大の美術館として君臨してきましたが、この度フランス人建築家ジャン・ヌーヴェルによって発表された中国美術館の新たなデザインはそれを遥かにしのぐ大きさになるそうです。
2008年にオリンピックが行われた土地に建てられる予定の美術館は、現在の中国美術館の8倍、そしてルーヴル美術館の2倍以上にもなる13万平方メートルの面積を持ち、何千年分もの中国美術を保管することになるだろう、とThe Art Newspaperは報じています。
ジャン・ヌーヴェルはこれまでに、パリにあるアラブ世界研究所など、美しくかつ文化的にも重要なビルや美術館を、世界中に建ててきました。そして今回もその実力は健在のようです。レンダリングを見ると、まるでレースのように優美で繊細な格子状の素材が、天井から立方体を作るように垂らされ、空間全体に優しい雰囲気を創り出しています。
内部にはギャラリーの他に、教育センター、つり庭や金色の天井、屋上にはオープンエア・テラスなども設置されています、面積同様、保有する作品数も膨大で、古代中国美術から現代作品までなんと100,000点程の美術品を展示・保管するとのことです。
中国美術館は、今回の新デザインを通じた狙いを次のように説明しています。
21世紀の始めには、美術館というのは、ほとんどの場合が、美術品の保管・審査、そして美術に関する鑑定や教育の場所として考えられてきました。(中略)我々中国美術館は、 それだけではすみません。この世で最高に表現を具体化できる場所として、最高のコミュニケーションの場所として、そして最高に人々を引きつけるような場所として、市民たちの生きる力を発見できるようなそんな美術館を作っていきたいと熱望しています。(中略)我々のゴールは、何世紀もの間に、インクによって作られ続けてきた「奇跡」を守ること、アートの力を示すこと、そして次世代のアーティストを歓迎することなんです。
PRの通りにいくのかどうかはわかりません。しかし、未来がとても楽しみな美術館ですね。
Source: The Art Newspaper; Hyperallergic
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(Tomo)