昨日、Mozilla Open Web Dayに参加した。いまさらだけどこのイベントについて書く。
もともとハッカソンを主催したりとか、Mozillaのコミュニティにはちょくちょく参加をしている。今回はFirefox OSコミュニティとして出展に回った。Firefox OSコミュニティは主にFirefox OSコードリーディングの運営メンバーで回されている。実はコードリーディングには参加したことがないのだけど(!!)僕も参加している。(が、近頃あまり参加できていなくて申し訳ない限り。。)
コミュニティの展示
Firefox OSコミュニティではFlameの展示とか、NFCタグを貼っつけたアイロンビーズとか、あとはAppmakerという簡単にFirefox OSのアプリが作れるやつの展示をした。
Appmaker、昔は使い物にならないイメージがあったけど最近のは本当にすごくて、Scratchみたいなビジュアルプログラミング環境でプログラミング教育をしている人たちに見せて回りたいレベル。カメラアプリとか、2秒で作れるので是非試してみてほしい。
https://apps.webmaker.org/designer
他のコミュニティ
意外にも学生が多かった。慶應とか、中央大が多かったような気がする。衛星を打ち上げたりとかFirefox OSアプリ作ったりとか、活動も多岐にわたっていてとてもおもしろかった。自分の大学でもいろいろとやってみたいけど、うちの大学はオタクしかいなくてMaker気質のある人が少ないイメージがあって学外に出たほうが活動しやすさがある。これは単に僕の視野が狭くて、周りの人だけかもしれない。
KDDIの展示と発表
かなり前からFirefox OS端末を出すと発表していたKDDIも出展をしていた。というか、全体的な雰囲気としてKDDIの出展と発表がメインだったように感じられた。
ブースには先日発表されたばかりの開発ボード「Open Web Board」と開発環境の「Gluin」が展示されていた。
Open Web Boardは小型のFirefox OS v1.4搭載の開発ボードで、無線環境としては802.11b/g/nとBLEを備えている。USBのType AでZigbeeとかWebカメラとかが接続できる。給電はmicro USB。CPUはCortex-A9 Dual CoreのRK3066。HDMIの出力端子がついており、Androidスティックのようにモニタに直接つなぐことができる。写真はZigbeeのUSBスティックを指している図(らしい)。この端末がすべて無償提供される予定とのこと。
そしてこれらを操作・制御するのがGluin。
サーバサイドはNode.js上で動いているのでJS/HTML/CSSのみで書かれているとのこと。描画にはCanvasが用いられている。そのうちまるごとOSSとして公開する計画があるらしい。
登録されたFirefox OS端末とか、mbedデバイス、その他のIoTデバイスを操作制御することができる。また、プログラムのひな形(レシピと呼ぶ)を用いてそれらのデバイスを操作したり、カスタマイズしたりを行うこともできるとのこと。
これらに関して、Mozillaは一切手を出していない(らしい)のでKDDIに期待、という感じらしい。
オープニングセッションで発表されたとおり、最後のセッションで重大な発表があった。Firefox OSは年内発売というか、クリスマスくらいには間に合わせるらしい。年度内と言われていたので年明け春端末かなと考えていただけに、この発表はとてもインパクトがあった。発表自体はセッション中に田中プロのビデオレター形式で行われたが、会場に田中プロっぽい人影をみたような気がする。
チープな端末ではなくて、どちらかというと高級志向な端末も出るみたいな雰囲気だったはず(直後に酒飲んだので最後の方覚えてない)。
ともあれ、KDDIから発表があったことでFirefox OS周りはこれからさらに盛り上がっていくのではなかろうか。意気込みのようなものが見えてとてもよかった。少なくとも、Windows Phoneのときとは確実に状況が違っているように思える。
まとめ
台風が接近していてかなりの悪天候のなか、結構な数の人に集まっていただいて活気があった。普段Firefox OS周りのコミュニティしか見ていないので、その他のコミュニティの活動が見えたのが本当によかった。
さて、再来週の土曜日と日曜日、Firefox OSコミュニティはOSC(オープンソースカンファレンス)でも出展&セミナーを行う*1ので、是非。自分もセミナーの講師(?)の末席に加わらせていただく予定です。
ふぉくすけが可愛すぎる。