イスタンブール=春日芳晃
2014年10月8日11時31分
過激派組織「イスラム国」がトルコ国境近くのシリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)へ攻勢をかけるなか、トルコのエルドアン大統領は7日、米国主導の空爆では事態は解決せず、地上戦が必要との認識を示した。ただし、トルコが地上戦に踏み切るかについては言及を避けた。
エルドアン氏は同日、シリア国境に近いトルコ南部ガジアンテップを訪れて演説。「イスラム国」の戦闘部隊から猛攻撃を受けるコバニは「陥落しつつある」との認識を示し、米国主導の有志連合による対「イスラム国」空爆は「解決をもたらさない」と指摘した。
その上で、「地上作戦への協力がなければ、(『イスラム国』による)テロが終わることはない」とし、コバニ陥落を防ぐには地上軍を派遣し、「イスラム国」と応戦しているクルド人を支援することが不可欠だと訴えた。
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朝日新聞国際報道部
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