かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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トゥヴェール リペアエッセンス 解析





『解析』とは書いたのですが、

こちらのアイテムは化粧品として十分な製剤化がされていないので

評価不可能となります。


ただ色々と難しい側面があるので雑感だけ述べさせてもらいます。



まずこのアイテムは、

化粧品ではなくて手作りコスメの『原料』です。


モノとしては業界で利用されるセラミドコンプレックス最も主流の原料

原料そのまま販売している形になります。



セラミドについては

セラミドとは①

にて概要を説明しています。


このリペアエッセンスに配合されるセラミドは、

人肌に存在するセラミドと同じ種類のヒト型セラミド

さらに濃度がおよそ3%非常に高濃度です。
(実際のヒト型セラミドは1%程度)

効果としては実際に臨床結果も得られており、

十分な効能を秘めていると言えます。


またこの濃度でこの価格というならば、

相当良心的な価格とも言えるでしょう。
(容量は少ないですが)



ですがこの製品については以下の問題点があり、

基本的に一般ご家庭での不用意な使用はオススメしにくいです。


・主剤のアニオン界面活性剤が高配合であること
(ラウロイルラクチレート10%)

・セラミド濃度が濃すぎること

・パラベン濃度(※)が過剰量であること

※原料中パラベン濃度:計0.5%
(一般的な化粧品のパラベンの標準配合量は0.1%程度です)


元々薄めて使うことが前提の原料ですから、

乳化剤や防腐剤は薄めたときに調度良くなるように調整されています。

なのでそのまま使用するとかなりの皮膚刺激が予想されます。

(水に湿らせたコットンに一滴…というのもちょっと怖いです)


しかしセラミドは製剤化が非常に難しく

この原料を用いても一般人では使用感の良いセラミド化粧品を作るのは非常に困難です。


もちろんうまく使える人はさほどのリスクもありませんが

下手をすればセラミドの有効性を失い、

さらに皮膚に刺激になる化粧品を作るだけになりかねません。




セラミドは非常にデリケートな原料ですので、

このように未製剤の原料を使用するのはオススメしにくいです。

きちんと安定した製剤として製品化されているものを使用するべき

というのが、僕個人の雑感となります。




(2014.10.07 記事内容を一部訂正しました)



リペアエッセンス/トゥヴェール

・水

・ラウロイル乳酸Na(乳酸誘導体/乳化)

・セラミド1(セラミド/保湿)

・セラミド3(セラミド/保湿)

・・セラミド6II(セラミド/保湿)

・フィトスフィンゴシン(セラミド原料/保湿)

・コレステロール(保湿)

・カルボマー(増粘)

・キサンタンガム(増粘)

・メチルパラベン(防腐)

・プロピルパラベン (防腐)


内容量20ml

\2,160

セラミド1、セラミド3、セラミド6とセラミドを安定化するフィトスフィンゴシン、コレステロールを合計約3%配合した細胞間類似脂質を補う製剤です。

肌をしっかりガードして、健やかな肌へ導きます。

セラミド原液のため、水を含ませたコットンに一滴落として、軽くパッティングしてお使いください。化粧水作成キットなどで、希釈して使われることをお勧めします。






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