笑顔で聴衆に語りかける長浜候補

 選挙戦終盤となった16日、参院千葉県選挙区で立候補している長浜ひろゆき・党公認候補の応援に蓮舫幹事長代行と海江田万里代表が相次いで入り、遊説を行った。

西船橋で訴える蓮舫幹事長代行

西船橋で訴える蓮舫幹事長代行

 午前中の蓮舫幹事長代行との街頭演説では、環境大臣を務めた長浜候補らしく、演説会場の聴衆に配布したうちわ型の政策ビラに触れて「暑い夏だが、地球温暖化防止のためにうちわを使って省エネ・節電を」と呼びかけつつ、民主党政権では2030年代原発ゼロを目指して再生可能エネルギーを利活用する方向へとかじを切ったことを紹介。

 厚労副大臣も務めた経験から、長浜候補は「今一番にやらなければいけないのは社会保障制度の改革」と主張し、現在の医療・年金・介護といった社会保障制度が保険料と税では財源が足りず、国の借金に頼らなければ賄えない現状を説明した。「1千兆円の膨大な赤字国債、これを払うのは子どもたちだ。子どもたちのランドセルの中に将来の借金を積み込んで、私たちは社会保障を受けている。今を生きる大人の責任として一日も早く次の世代の安心・安全のための社会保障制度を作っていきたい」と決意を述べた。

 蓮舫幹事長代行は、「民主党はバラマキではなく、種まきの政治をした。即効性はあっても持続性のない打ち上げ花火のような政治ではなく、漢方のように地味だけどゆっくり効いて治ったら二度と同じ病にかからないような地道な政治をしなければこの国の持続可能性はない」と訴えた。そして「長浜さんは決して偉ぶらない、自分を誇らない、自慢をしない、嘘をつかない、口が軽くない。そうではない政治家がどれほど多いことか。だから千葉の皆さんは堂々と長浜さんを選んでほしい」と、長浜候補への支援をお願いした。

松戸駅前での演説風景

松戸駅前での演説風景

 午後には松戸駅で海江田代表とともに街頭演説を行った。演説会場には、県連代表である田嶋要衆院議員、生方幸夫衆院議員、連合千葉の黒河悟会長も応援に駆け付けた。田嶋議員は「消えた年金問題、1千兆円の借金、原発建設、いずれも根っこは共通している。それはねじれのない国会だ。自民党が圧倒的な権力を持った政治が横行する限り、同じことが繰り返される」として民主党が歯止めをかける役割を果たすと強調した。生方前議員は「長浜候補をぜひ一番で通してほしい」と訴えた。長浜候補は「安倍総理は株が上がった、年金資金の運用で11兆円儲かったと言っているが、国家運営はばくちなのか。そんな人に年金でしか生活できない人の痛みが分かるのか」と疑問を呈し、「『政治を取り戻す』と言っているが、私たちは国民の手に『消えた年金』を取り戻した。先ず国家ありきの自民党に対し、民主党は国民一人ひとりが主役の党だ」と強調。そしてあらためて社会保障制度改革の必要性を述べ、「憲法改正が先か、社会保障が先かという大きな選択がかかった大事な選挙だ。国家よりも国民一人ひとりを大事にしてほしい人、社会保障改革を先にやってほしいと思う人は長浜ひろゆきを応援してほしい」と力強い口調で訴えた。

松戸駅前で訴える海江田代表

松戸駅前で訴える海江田代表

 海江田代表は「子ども手当、高校授業料の無償化、これらは子育て世代が『生活が苦しい』と感じていることから、これを後押しする政策として実現した。自民党はバラマキだと批判したが、子育て世代を応援することは年金・医療・介護の制度を長持ちさせることにつながる」「安倍総理は『強い経済』というが、何をもって『強い』というのか。企業収益や株価が上がればいいのか、そうではない。雇用が安定し、賃金が安定し、そして健全に消費が拡大していく、分厚い中間層が少しずつ豊かになっていくこと、それが『強い経済』だ」と主張した。また、「かつては『自民党圧勝』という報道が出ると、『じゃあ民主党に』という効果があったが、最近は報道にさらに輪をかけた結果が出る傾向にある。しかし今度だけはそれではいけない。憲法の問題、借金・財政の問題、これから3年の間に日本のいく方向は非常に危ういものになりかねない」と呼びかけ、「ここは民主党が皆さんの暮らしを守る力になって、まだ成し遂げられていないことを着実に一歩一歩、前に進んでいくことを約束する」と決意を述べて民主党と長浜候補への支援を呼びかけた。

笑顔で握手

笑顔で握手