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サイエンス

2014年ノーベル物理学賞は青色LEDの実用化に貢献した中村修二氏ら三名が受賞 73

ストーリー by hylom
複雑な気分の方もいるのではないだろうか 部門より

スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2014年ノーベル物理学賞を名古屋大学特別教授・名城大学終身教授の赤﨑勇氏と、名古屋大学教授の天野浩氏、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏の3名に授与することを発表した(NHKニュースプレスリリース)。

高輝度青色LEDの実用化により、低エネルギーで利用できる白色光源が実現できたことが評価されての受賞となった。

青色LEDの発明者としては、その権利を巡って訴訟を起こしたこともあって中村氏が有名だが、天野氏と赤﨑氏が高輝度青色LEDの開発に世界で初めて成功した功績があり、これを踏まえての3名の受賞となる。

なお、2011年に赤﨑氏がエジソン賞を受賞した際には、「青色LEDでノーベル賞が取れるとしたら赤崎先生は外せないでしょう」と言われていた。

  • by maia (16220) on 2014年10月07日 20時43分 (#2689978) 日記

    赤崎氏と天野氏の貢献について、さくっと分かりやすかった記事>天野浩氏のインタビュー記事 [wao.ne.jp]

    「低温バッファー層技術」というものです。さらに、私たちは難しかった窒化ガリウムのp型化にも成功

    とにかく慶事ですね。

    --
    ##ベストエフォートより、リーストエフォット
  • なんで? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時52分 (#2689988)

    なんで中村修二氏が取るのかわかんないし、中村修二氏らというタイトルになってるかもわかんない。

    • by Anonymous Coward

      中村修二氏が取れたのはノーベル賞を選出する人ぐらいの頭があればわかるのでわ?
      # タイトルは同意

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時05分 (#2689936)

    日本人の受賞が続くのは嬉しいですね。
    でもその才能に国外に去られてしまうのは寂しいです。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時09分 (#2689940)

    詳しい人コメントplz

    青色LED訴訟の「真実」
    問われる相当対価「604億円」の根拠

    http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_1.html [nikkeibp.co.jp]

    • by ppgnoppgna (36060) on 2014年10月07日 22時35分 (#2690059)

      404特許は後に日亜化学によって放棄されています。実生産法として404の請求の範囲(権利範囲)を外れた、もっと良い方法が見つかったからでしょう。

      しかし、実用化のブレイクスルーが中村氏の「ツーフローMOCVD」であることは疑いようもなく、また、後にもっと良い製造方法を見いだすための重要なヒントが404特許の中にあったと言われています。
      (これまでにないくらい"うまく"製造できる条件が見つかれば「何が結晶を好ましい状態で成長させている要因なのか」ということを当業者(業界人)に考えさせるには充分だったと考えられます。)

      ノーベル賞受賞者選定において、実用段階における細かい工夫よりも、ブレイクスルーを重要視するのは、田中耕一氏の例を見ても明らかです。

      以上の理由から、中村氏がノーベル賞受賞者の一人として選ばれたものと思われます。

      604億円(うち、一部請求として200億円を認容)の判決は、裁判中も急成長下にあって、超高利益を叩きだしていた日亜化学の「利益はマイナス」という荒唐無稽な主張に呆れ果てた三村量一裁判長が"キレて"出した判決です。(実のところ、三村氏の司法界での売名目的もあったと邪推しますが。)

      往々にして、早く出し過ぎた特許というものは発明者が「何が発明のポイントか」を真に見いだせていないので、権利範囲が狭すぎて、保護能に欠けるものです。だからと言って先願主義の下では、のんびりもしていられないのですがね。

      • by Anonymous Coward

        件の記事では、中村氏が元部下の手柄を横取りした(かもしれない)と書いてあるのですが、こちらはどうなんですかね
        これは中村氏が立派な業績をあげたこととは別の問題なんですが

        • by ppgnoppgna (36060) on 2014年10月07日 23時44分 (#2690098)

          > 中村氏が元部下の手柄を横取りした(かもしれない)

          この点については、第三者の立場ではあまりにも情報が少なすぎますので私は何とも言えません。これは、ノーベル賞の選考委員も同じでしょう。

          実際、発明に当たっては、部下の手も多く借りていると思いますよ。しかし、それを言ったら、他のノーベル賞受賞者も皆、助手を使っているはずです。中村氏が、筆頭発明者、筆頭著者として特許や論文を公開して、それについて公式な物言いが付いていない以上、"とりあえず"世の中では正当なものとして扱われます。

          特許とノーベル賞の関係について再度述べますと、結果論として言えば、404特許を初めとする特許群は、特許権としてはさほどの経済的価値はなかった(だが、企業を急成長させるきっかけにはなった。)ものの、ノーベル賞受賞者選考という観点では「ブレイクスルーは誰か」で判断され、中村氏が選ばれたのでしょう。

          同様に、田中耕一氏の特許群のうち、ノーベル賞の対象となったと言われる特許(特許第2569570号)も国際出願すらされず、まともに、製品を保護できていません(というか島津製作所では実用化していないはず。)。それでも、田中氏には「ブレイクスルーは田中」だとしてノーベル賞が与えられています。

          重要なことは

          ・中村氏が実用化の道筋において重要な発見をした一人である

          ・中村氏が発明・発見したということは(現時点で一応は)疑いようがない状態である

          ということでして、そういう人が選ばれるのが、ノーベル賞というものなのです。

          中村氏というと、どうしても特許訴訟と結びつけてしまいますが、先述の通り、特許というものは、その出願のタイミングや出願戦略によっては、その価値がゼロに近いものとなってしまうものです。従って、ノーベル賞付与については、純ノーベル賞的観点から、その是非を判断しなければなりません。

    • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 21時35分 (#2690019)

      気にしなくても良いと思いますね、この記事は。

      この記事を書いた近岡裕という人がどういう人なのか良くは知りませんが(日経ものづくりの人?)、色々書いて「404特許なんか不要」と言いたい様なのですが、残念ながらパッション優先で色々書いた事が論理破綻を招いている感じです。

      • by Anonymous Coward

        http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/ [nikkeibp.co.jp]

        こっちのリンクから両者の主張なんかも読めるね。中村氏がこだわりまくってる404特許の話より、
        MOCVDが役に立ってないとか、アニールp型化や量産化を手がけたのは実際には若手の功績だったって話が気になる。
        (中村氏がそうかどうかは全く分からないが)ボスが論文の筆頭著者にちゃっかり収まっちゃう話はよく耳にするし。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時15分 (#2689942)

    どういう意味でしょうか?

  • NHKのニュース7で、「青色LEDは、貴方が観ている薄型テレビに使用されているかもしれません」と紹介されていて、ピンときませんでした。
    そういえば、地デジ切り替えの時に私が液晶テレビを買った後に、LEDをバックライトに採用したのがウリの液晶テレビが出始めましたね。
    ちなみに、名城大学での記者会見で、赤崎先生にある女性記者が、「STAP細胞問題も有りましたが、今回のノーベル賞受賞は、科学界に明るいニュースになりますね」と言った時、「STAP細胞が?よく分かりませんが」みたいな反応をされていました。

    • by Anonymous Coward

      > 「STAP細胞が?よく分かりませんが」みたいな反応

      中継を見ていましたが、この辺りは質問した CBC テレビの記者の声が小さくて質問の内容を聞き取れなかった感じでした。
      マイク使わずに肉声で質問しようとして、周囲の雑音で声が掻き消されたのでしょうか。

  • 秋月電子の店頭で、たしか1つ700円で売られているのを見た記憶が。
    あれは何年のことだったろうか。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 19時51分 (#2689923)

    中村さんおめでとうございます!
    日亜化学工業にだれかコメント聞きに行って欲しい。

    • Re:キター! (スコア:5, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2014年10月07日 19時59分 (#2689928)

      どうやらすでに聞きにいったようです。

      http://www.sankei.com/west/news/141007/wst1410070053-n1.html [sankei.com]

      • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時28分 (#2689958)

        > 中村氏を含む多くの日亜化学社員と企業努力によって実現した青色LED

        趣き深いな。

      • by Anonymous Coward

        なぜ企業にノーベル賞はもらえないんですか!人間は一人では生きられない。我々全員に受賞資格があるはずだ!名誉の独り占めはゆるさないぞ!

        とは言わないよなー。思ってても。

    • Re:キター! (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時01分 (#2689934)

      それを言うなら、今の政府と経済界 [slashdot.jp]にも聞きに行って欲しい。かつての一企業の対応を国策と法律として是認したのだから。

      • by Anonymous Coward

        おそらく#2689928の日亜化学と同じようなコメントでしょう。

        「日本人がノーベル賞を受賞したことは大変喜ばしい。
        とりわけ、受賞理由が赤崎教授と天野教授を含む多くの国立大学研究者と、
        あと、えっと、中村とかいう人も含む多くの民間の技術者と企業努力によって実現した青色LEDであることは誇らしい」

        みたいな。

    • by Anonymous Coward

      やっとこさ、ですね。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 20時25分 (#2689954)

    中村修二氏と言えば、特許権譲渡問題の裁判で大きな議論を巻き起こしましたが、
    それを受けた政府が、職務発明の企業への帰属を原則にするよう方向転換を決めた
    正にこのタイミングで受賞するとは思いませんでしたね。

    氏は確実に持論を展開すると思うので色々楽しみです。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 21時08分 (#2689996)

    中村氏が青色LEDを発見したかのような報道して、それを信じちゃう人ばかりになってる。

    • 報道してる側には、間違っている自覚もないのでは?
      彼らは事実を伝えるのではなく、伝えたいことを伝えるのみです。
      科学系の記事にかぎらず専門知識のない人がテキトーに省略して記事を書くので、トンデモな内容になってることは珍しくありません。
      勝手に文脈無視して切り貼り編集されまくるインタビューは言うまでも無く、普通のニュースであっても文言そのまま信用しちゃだめですよ。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
    • by Anonymous Coward

      やっかみはみっともないですよ。
      まあそんな輩がいやだからアメリカ行っちゃったわけですよね。

      • by Anonymous Coward

        > やっかみはみっともないですよ。

        そう、やっかみと取られちゃうのもすごいね。

      • by Anonymous Coward

        否定している人に肯定する理論をぶつければいいじゃん?
        それが出来ないで「やっかみはみっともない」としか否定しないから信者だと言われるんですよ。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 21時12分 (#2689997)

    大阪大学はないな。やっぱり小野原門を夜土日に閉鎖する学生・教職員思いの大学は違うなー

  • by Anonymous Coward on 2014年10月07日 22時10分 (#2690038)

    今年は、学術系メディアのノーベル物理学賞候補が物性・物質科学推しで、新興の分野以外は日本人ばかり推されていたので、日本の物理界隈は日本人受賞余裕ムードが漂っていました。

    それでも、中村さんが入っているとは思いませんでしたが。
    いずれにしても、おめでとうございます。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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