功利的な性格は、何事においても打算的である。
片時も損得勘定を忘れない性格でもある。
友情についても、隣人との関係についても、同僚との交際についても、上司や先輩との関係についても、常に計算し打算の目で見ている。
そしてその心的な傾向が強くなってくると、親子の間や夫婦の間でも打算を持ち込んで、親子の愛情や夫婦の愛情をこの打算で計算しあっているのである。
そしてその計算した利益と打算で、ついて行くかついて行かないかを決めるのである。
打算に合うと思うと火中の栗でも拾い、そうでない場合は、義理人情や道徳や良心などは関係なく、ただ実利のみが判断の材料になる。