トップページ社会ニュース一覧デング熱の女性 兵庫・西宮で感染か
ニュース詳細

デング熱の女性 兵庫・西宮で感染か
10月7日 21時31分

兵庫県西宮市の19歳の女性がデング熱に感染したことが確認され、ウイルスの遺伝子配列が東京の代々木公園を中心に国内で感染が相次いだものと一致しました。
女性は最近、東京に行っていないということで、保健所は西宮市で感染した可能性が高いとみて調べています。

デング熱の感染が確認されたのは、兵庫県西宮市に住む19歳の女性です。
西宮市保健所によりますと、女性は先月28日、高熱や筋肉痛などの症状を訴え、国立感染症研究所でウイルスを調べたところ、ことし8月以降、東京・渋谷の代々木公園を中心に国内で感染が相次いだデング熱のウイルスと遺伝子の配列が一致したということです。
女性は先月10日から16日までマレーシアを旅行しましたが、帰国して自宅に戻ってからは西宮市以外には行っていないということです。
女性は「症状が出る6日前に自宅で蚊に刺された」と話しているということで、保健所は西宮市内で蚊に刺され感染した可能性が高いとみて、感染ルートなどを調べています。
厚生労働省によりますと、今回のデング熱の国内感染で、東京に行ったことがない人は千葉市で1人確認されていますが、首都圏以外では初めてだということです。
西宮市は、女性の自宅周辺で蚊を採取してウイルスを持っているかどうか調べるとともに、8日以降、市内で蚊の駆除作業を行うことにしています。

専門家「海外帰りでも国内感染疑うべき」

西宮市での感染事例について国立感染症研究所の高崎智彦室長は、「今回の患者は、マレーシアへの渡航歴があったことから、当初、海外で感染した輸入例と考えられていた。これまでは海外渡航歴があれば輸入例と判断していたが、国内でこれだけ患者が出ている状況では、ウイルスを媒介するヒトスジシマカが活動している季節は国内どこで感染してもおかしくない環境にある。海外帰りであっても国内で感染した可能性を疑わなければならない段階に入っていて、これは来年も同様のことが起きると考えられる」と指摘しています。

関連ニュース

k10015212181000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ