車にひかれてはじまった、長くて短い夏休み。
夏の訪れを間近に感じる6月のある日。
主人公は暴走車に狙われた男をかばって轢かれ、記憶を失う。
身元を示すものを持っておらず、当然頼る当てもないとあって、
責任を感じた男の元で働くことになった主人公。
連れて行かれたのは繁華街の外れにある小さなバー「sotano」。
表向きはこじんまりとしたジャズバーであるその店は、
もう一つの別の顔を持っていた。
警察や正規の探偵社には持ち込めない、キナ臭い依頼を扱う何でも屋。
従業員たちに「ハル」と名付けられた主人公は、
バーテンダー見習いとして働きながら、次第に店に深入りして行く。