5日に出雲大社(島根県出雲市)で結婚式を挙げられる高円宮妃久子さまの次女、典子さま(26)と大社の権宮司、千家国麿(せんげ・くにまろ)さん(41)。控えめな性格ながらもバレエや演劇の舞台に堂々と立たれた典子さまと、80代以上続く家系で育ちながら気取らない人柄の千家さんは、幼少時から多くの友人らに慕われていた。
■広い声域「プロになってもよいぐらい」
典子さまは学習院初等科入学前からバレエを始め、「くるみ割り人形」などで主役を務められた。女子高等科では演劇部やコーラス部でご活動。男役ができるほど声域が広く、声楽の教諭も「プロになってもよいぐらい」と評していた。演劇部の仲間とは、結婚準備が忙しい中でも交流を続けられているという。
「常に控えめで、裏方も懸命にされていた」というのは、高等科で担任を務めた坂口由美子教諭(58)。現代文を教えた坂口教諭は「自分の考えがしっかりある文章を書かれていた。周囲に流されないご性格だったが、誰とでも気さくに話し、多くの友人を作られていた」と振り返る。
大学卒業後は久子さまの公務などを支えられた。坂口教諭は「嫁ぎ先も皇室とはまた違った責任があるが、多くの人を支えてきた典子さまは、出雲でも立派に務められると思う」と話している。