ギリギリ30代のアラフォーサラリーウーマンによる、おひとり様酒場めぐりです。
ぽっかりと予定が何もない休日、田舎から出てきたばかりの頃は東急ハンズを下から上まで舐めるように見て歩くなんてことをよくやったものですが、そんな時の最近の私のマイブームは小田急ハルクを上から下まで舐めるように見て歩くことです。食品、アウトドア、ゴルフ、ランニングそしてビックカメラと、どのフロアも楽しい妄想が広がるもので溢れています。
ハルク中を歩き回ること3時間。喉が渇いて、小腹もすいてくるのが大体いつも16時ごろ。
ビールを飲んでしまいたいところだが、こんな早い時間からやってる居酒屋はあるんだろうか、こんな中途半端な時間でもおひとり様女子を優しく迎え入れてくれる都会のオアシスはこの辺にあるんだろうか・・・。
あるんです。しかもハルクの地下にあるんです。灯台もと暗し、大正デモクラシー。
その名も「ハルチカ食堂」。
そこはのんべい女子にとってのパラダイスともいうべき空間なのです。
屋台村のようにいくつかのお店が軒を連ねているスタイル。ちょっと昭和っぽい雰囲気なのもアラフォーには落ち着いてgood。
今回は、やきとんのお店ブビタミンをチョイス。さてどんなところだったのだろうか。
2014年某月某日 ブビタミン(小田急ハルク地下)
顔の前に人差し指を突き立て、「ひとりなんですが」と目で合図。
するとアシンメトリーな不思議ヘアスタイルの店員さんがカウンターを案内してくれた。
アラフォーになると若者が怖い。アシンメトリーくんにちょっとビビる自分。
まぁ、いい。そんなビビりも酒のアテにしてしまおう。
さ、何飲もうかなぁ~って、おっ、赤星があるではないか。
自分の嗅覚の鋭さに感動すら覚える。
そんなわけで、まずはこちらをオーダー。
くぴ。
んめーなー(遠い目)。
意識が遠のきそうになる中、小腹(本当は大腹)を満たすメニューを物色。
やっぱりやきとんいかねばね。
安定の美味しさ。シロのこりこり感がたまらんのう。1本150円って、下手な棒アイスより安くてうんまい。正解だな。
続いての登場は肉豆腐。
ちょっと涼しくなってきたからこういう温かいメニューがうれしいねぇ。鰹節ダンスもいいねぇ。レンゲで透きとおったスープをすくってまずひとくち。
ををっ!なんだ、これは。甘くない。すっきり鰹だしの肉豆腐ではないか。
よく目にする、すき焼き風の醤油味のものとは次元を異にする、さっぱり肉豆腐だ。
これも正解。
さて、そうこうしている間にビールがなくなるので次のお酒を物色。
よく見ると「ビール」が「ルービー」になっている。細かい昭和な心遣いがうれしい。
シャリキンホッピーも気になるのう。
福島県人(ふぐすまけんずん)としては大七が入っているのが嬉しい。大七はうめんだぞぉ。どうすっかなぁ、大七にすっつまーがなぁ。
と悩んでいるところにこんなものを発見。
ををっ! なんだこれは! ゾロ目が出たら無料で、偶数が出たら半額で、奇数が出たら倍額だとぉ?!
人生がすでに大博打な私としては、戦いを挑まねばなるまい。狙うはゾロ目で無料でしょ。
恐る恐るアシンメトリーくんにチンチロリンでバイスサワーをオーダーした。
「かしこまり!」というとアシンメトリーくんはチンチロリンセットを颯爽と持ってやってきた。
「受験発表のようなドキドキを楽しんでください。心を落ち着かせてご自分のタイミングで振ってみてください。さぁ、どうぞ!!」
そんな気の利いたことを言えるんだ、アシンメトリーくん。私は君を誤解していたようだよ。怖い若者ばかりじゃないんだね。
よぉし(息を吸って、止めて)、
チンチロリ~ン。
ん?
ぶわっっ、6+1って奇数だよねぇ、7って奇数だよねぇ?
倍額かぁ。やっぱし欲の皮つっぱるとろくなことねーなー。
心の中で(はぁ)とため息をついてバイスサワーの到着を待つ。
んん?
「倍額のバイスサワーでーす。通常の2倍サイズでーす。
(by アシンメトリーくん)
なにぃ~!じゃあ全然損してないってことなのね。
憎いねー、このやろ、このやろ。
それにしても、倍バイスサワー、でかい。バイス2本付いてるけど、1本しかジョッキに入らないじゃん。うわー。
両手でジョッキを持ってくぴぴ。爽やかな赤シソサワー。あぁ、昭和の味わい。
2本目のバイスをちょっとずつ足しながら倍バイスサワーをくぴくぴ。
倍バイスサワー、2本目だましだまし注入。
いや~、全然減らない。ジョッキの底からバイスサワーが湧きだしているんではないか? さすがに空酒はよくないからちょっとなんか頼みやしょう。
たたききゅうりをぽり。
倍バイスサワーをくぴぴ。
ぽり、くぴぴ、ぽり、くぴぴ・・・・・
やっとここまで来たぞい。注文から45分は経過しているのう。
カウンターでひとり、やたらでかいジョッキで謎のピンクの液体を飲む女。
達成感と満腹感で胸が熱くなった。
ブビタミン。そこは、後ろめたさ全くなしで女ひとりでも早酒が楽しめる、昭和な雰囲気満載、お財布にも優しい素晴らしい都会のオアシスであった。
[ライター:大川原 愛(23番地cook)]
ぐるなび - やきとん やきとり 煮込み ブビタミン 新宿西口ハルク店(新宿/焼き鳥)