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国際
【朝鮮半島ウオッチ】拷問、犬刑、密告、政治収容所 恐怖支配強まる金正恩の北朝鮮
金正恩体制は、張成沢氏の粛清・処刑後、韓国に対し「最高尊厳(金正恩氏)への挑発を繰り返すなら容赦ない報復行動を予告なく行う」と緊張を高めている。強硬姿勢は当面続くとみられ、韓国への軍事挑発の懸念が高まってきた。一方、国内は恐怖支配を強めようと張成沢一派の粛清が続いているもようで、金正恩氏の北朝鮮は密告、拷問、報復、収容所といった暗黒時代に突入したようだ。(久保田るり子)
粛清が粛清を呼ぶ恐怖政治
このところ金正恩氏の表情が一変した。金正日総書記の死去2年の追悼大会に現れた金正恩氏は、鋭く険しい目つきで会場を睥睨(へいげい)していた。
張成沢氏が悲惨な末路をたどったのは間違いなさそうだ。処刑の方法について判決文が『死んでも祖国に埋まる場所はない』と書いたためで、韓国紙は処刑にヘリコプターを打ち落とす4連装対空機関銃「ZPU-4」が使用されたらしいとし、遺体は火炎放射器で炭にされたもようとした。一部中国メディアは野犬による「犬刑」とした。いずれにしても現代社会で想像を絶する残虐性で、北朝鮮の異形が世界に広まり、一部にあった金正恩体制への期待は吹っ飛んだ形だ。
張成沢氏の処刑は、独裁国家の「因果」が巡ることを証明した。張成沢氏は1997年から2000年まで北朝鮮全土を震い上がらせた大粛清「深化組事件」の総責任者だったからだ。
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